陽気につられてビーチに来てみると、夏が始まっていました。
そういえばこのところ随分と日が長くなったのです。
この春は季節を行ったり来たり、気がつけば6月になっていました

▲バカンスシーズン前でしたが、日焼けをしたり泳いだり各々楽しそう

▲日本の海の家ほど充実していませんが、浮き輪等の遊具や飲み物を売っています

街にいると季節の移ろいを見逃してしまうこともありますが、
マルシェに並ぶ野菜や果物は四季どおり。
ちゃんと初夏を知らせていました。
 
今はサクランボに桃、アプリコットがセンターに陳列されており、
もう少し経つとメロンとスイカも台頭することでしょう。
 
こちらではイチゴの旬も初夏です。
マラ・デ・ボワ​という木苺とかけ合わせた品種があるのですが、
その芳醇な香りと甘さに我が家は夢中になっています。

▲マラ・デ・ボワ​ 。潰れやすいのでパニエに入れて大事に持ち帰ります

そして、ノルマンディの初夏と言えば忘れてはならないのがフラックスの花畑です。
今年も青い小さな花を咲かせました。
6月上旬の天気があまり良くなかったせいか、
去年より1週間ほど遅い開花になりました。
​私はフラックスの花畑をこの目で見たいと思ったことがきっかけで、
10年前に​渡仏しました。

▲フラックスの花畑。お昼すぎには散ってしまいます

当時はこれからどんな人生を歩もうかという具体的なビジョンはなく、
おかげで不安もありませんでしたが、むくむくと湧き上がる好奇心を
抑えられなかったことを覚えています。​
 
ある著名な方が「点と点を繋げ」とスピーチされていました。
ここで言う点とは経験を意味しており、一見それぞれ異なる経験も
やがて何らかの形で繋がりきっと将来の役に立つよ、ということを伝えています。
 
毎年開花の頃になるとそのスピーチを思い出すのですが、
まさに点でしかなかった花畑が、現在まで線のように繋がったなと思います
この線の先が新たにどう繋がっていくのか、今から楽しみでなりません。
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ENYO  ソリアノ綾佳