フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
ソリアノさんについての紹介記事はこちらから »
2018.7.24
20年ぶりのW杯優勝に大熱狂したフランス。
勝ち進んで行くにつれ盛り上がるだろうなとは思っていましたが、
あんなに「サッカーなんて!」と言っていた義理の祖母が顔に国旗を描いて
応援しはじめたのには驚きました。
個人主義のこの国の人たちが団結するところを、初めて見たような気がします。
お祭り騒ぎの雰囲気がようやく落ち着き、いつもの静かなバカンスが始まりました。
7月に入ってからノルマンディでは珍しく、30℃前後まで気温が上がる日がつづいています。
なるべく涼しい朝のうちに活動をと思い、最近の休みは早起きをして
蚤の市に出掛けています。
蚤の市にもプロの骨董商がアンティークを売る市、一般の方が不用品を売る市など
規模も種類も様々あります。
私は家から日帰りで行けて、小さな村でやっているところを好んで選んでいます。
行ってみないとわからないので本当にガラクタしか売られていない
ハズレ市もありますが、 田舎の方が随分と安く買えることが多いのです。
この日は3件(!)はしごしましたが、買ったのはアザミが描かれた
ボウル1つとラベンダーのブーケだけ。
洗面器を小さくしたような形が不思議で、何に使う器ですか?と
伺ったところ、髭剃り用の石鹸を入れるのだと教えてもらいました。
おそらくこの器で泡立てるのかな。
男性が使うものが花柄というところも素敵だと思いました。
今回はあちこち行った割に掘り出し物が少なかったのですが、
こんなふうに物の背景を聞けたり、ピクニックをしてのんびりしたのが楽しかったです。
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ENYO ソリアノ綾佳