フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
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2018.8.30
今年は珍しく暑い夏で、なんだかこの陽気が永遠に続くような気分になりましたが、
やはり季節は静かに移ろっているようです。
日曜日、マルシェへ行く道で見上げた空の色が、夏のそれとは違って見えました。
真夏の空はもっと青さが濃く、雲もくっきりしていたのです。
買い物リストは人参や玉葱などよく使う野菜を一通り、夏は葉物が多め、
秋はキノコの種類を増やし、果物は旬のものを…
たくさんのお店が並ぶマルシェですが、贔屓のスタンドは決まっています。
無花果が出始めました。
上段の緑色はプラム、隣にある小ぶりの黄色いのもプラムの一種でミラベルと言います。
酸味が少なく甘みが強いのでそのまま食べても美味しいのですが、
ミラベルの旬は8月下旬から数週間と短いので、手に入ったらコンフィチュールにしています。
アペロ(食前酒)のときにあると喜ばれるのが、小さなサラミ。
ここは様々な味付けのものを選んで買えるので、好みのものを混ぜて。
お花屋さんには菊がたくさん。
日本ではお供えの花というイメージがありますが 所変われば、ですね。
バカンス明けの9月はフランスの新年度です。
学校や会社に新入りさんたちがやって来ますが、入学式などもないそうです。
フランスらしいなと思いましたが、その方が緊張もなく環境に入りやすいのかも知れませんね。
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ENYO ソリアノ綾佳