フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
ソリアノさんについての紹介記事はこちらから »
2018.12.04
カテドラルの前に今年もマルシェ・ド・ノエルが始まりました。
近くを通ると漂ってくるヴァン・ショーのスパイスの香りが1年の終わりを感じさせます。
普段野菜を買う市にもモミの木やさんが来ています。
大きな銀色の筒には網が張ってあるのですが、
この筒を通すと木をギュッと包む仕組みになっています。
モミの木はガレット・デ・ロアを食べる公現祭の頃までは飾っておき、
その後は市内にある専用の回収スポットまで持っていきます。
毎年大量に消費されていくことを心配したのですが、
指定の場所に持ち込まれたものは資源として再利用されるようです。
さてと そろそろカードも送ろうかと思い切手を買いに郵便局へ行ってみると、
サンタさん専用ポストが設置されていました。
「サンタさんはとても忙しいのでお返事が来るかはどうかしらね 」と
受付のマダムから前置きがありましたが、
お手紙を書くのに年齢制限はないとのことなので私も送ってみることにしました。
”親愛なるサンタクロース様
いつもお世話になっております。
私はもう大人なのでプレゼントは要りませんが、
日本にいる甥にはもうしばらく届けてくださると幸いです。
ご多忙の折ではございますが、体調を崩されませんようご自愛ください。”
もし返信がなかったとしても、甥のところへプレゼントが届いたら
お手紙を読んでもらえたのだと思うことにします。
皆様もどうか暖かくして年末年始をお迎えください。
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ENYO ソリアノ綾佳