2019年はじめてのアトリエだよりをお届けします。
みなさまはどんなお正月を過ごされたでしょうか。
遠く離れた異国にいても、日本の元旦の厳かな空気を思い出します。
いつもはハイペースに過ぎゆく社会がこの時ばかりは時間の流れがまるで違うようで、
やっぱり日本人にとって新年は特別なのだと感じます。
▲新年にヤドリギの下でキスをすると、その1年幸福に過ごせるそう。年末年始に飾る習慣があります
ノエルは家族行事ですが年越しは仲間と集まって賑やかに、
というのがフランス流だそうで、 私も大晦日のパーティーに招かれ友人宅で過ごしました。
今回はお料理や飲み物を各自ホストの家へ持ち寄りましたが、
こうすると初めて会う方とも料理のつくり方などの話題ができて楽しいです。
▲使い込まれた道具が並ぶ、友人のキッチン
シャンパーニュで乾杯をした後は、ひたすら食べて呑んでおしゃべりをして…
家主の気さくな人柄を感じる居心地の良いサロンですっかり寛ぎ、
少しほろ酔いになった頃気がつけば日付が変わっていました。
「ボナネー!(明けましておめでとう)」と言いながら
その場にいる人たちみんなとビズをし合い、新年を祝います。
(おそらく本当はカウントダウンをして0時ちょうどに行います)
おおらかにゆるゆると、フランスらしい新年の幕開けでございました。
なんとも愉快な1年になりそうです。
▲ 思い出の家族写真やポストカードを飾って。家中到る所に面白そうな本や写真がありました
フランスも1月1日は祝日でお休みですが、2日からは平日となります。
ちょっと呆気ない気もしますが、ノエルで散々休みましたから充分なのでしょう。
みなさまにとって素晴らしい年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
▲一口かじった後、あまりの美味しさに驚き慌てて写真を撮ったズッキーニとシェーブルのタルト。赤ワインによく合いました
—————————————————————————–
ENYO ソリアノ綾佳