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19.05.06

《リゼッタのアトリエを訪ねて》リゼッタの下着

リゼッタスタッフに聞いた、服づくりのことやおしゃれのことをお届けする「リゼッタのアトリエを訪ねて」。第3回目は、リゼッタの下着のお話。下着は直接肌に触れるからこそ、気持ちのよいものを取り入れたいもの。そんな思いでつくられる過程と、長く大切に着るためのお手入れ方法をお届けします。
※今回は、以前リゼッタのホームページで掲載されていた記事を加筆・再編集したものです。

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■驚くほど気持ちがよい、リゼッタの下着

日に日に強くなってくる日差し、汗ばむ季節になりました。暑い夏の間のリネンの服は、ついつい毎日クローゼットから選んでしまうほどさらりと気持ちのよいものです。

もともとリネンはランジェリーの語源であるように、昔、人は亜麻で織った下着を身に着けていました。リゼッタにはやさしい肌触りの、細番手のリネンで仕立てたペチコートやペチパンツなど様々なランジェリーがあります。

特におすすめしたいのが、ペチパンツ。夏のワンピースの下に履いて汗もくっつかずにさらりとして、驚くほど気持ちがよいものです。

ロシェルNo.11の下に、ヴィオレーヌを履いて

「直接肌に触れるものだからこそ、気持ちの良いものを着たいもの」

デザイナーのそんな思いから、リゼッタの下着は何度も何度も改良を重ねながら、たくさんの人の手をかけてつくり続けられています。

■希少な機械で、人の手間をかけて

コットンリネンのジャージーで仕立てたリゼッタの下着をつくっている工場へ行くには、東京駅から特急で1時間。そんなに遠くない場所なのに、自然豊かで空気もきれいな場所です。

どこかなつかしさを感じる田園風景をぬけると、目的の工場が見えてきます。中には大きな機械がずらっと並んでいて、なかでも年季の入った機械が数台少しゆっくりと動いています。それがリゼッタの下着を編んでいる機械です。

よく見ると糸がでている部品がカタカタと動いていて、まるで蚕が糸をはき出しているよう。部品1つ1つまで可愛く見えるレトロな機械から目がはなせません。

脇に縫い目のない、いわゆる丸編みといわれるカットソーの編み機は、下着をつくる機械として生まれ進化してきました。もうお気づきかもしれませんが、リゼッタの下着は脇に縫い目もなくて、からだにほどよくフィットするためにウエスト部分がリブになっているのですが、はぎ合わせているわけではありません。

▲シモーヌ/脇に縫い目がないため、気持ちの良い肌触り

この工場に残る古い機械は、フライス編みからリブ編みに切り替えることができる貴重な機械。なので接がずにつくることができます。

▲エリカのリブ編み~フライス編みの切り替えが叶うのも、ここの機械のおかげ

下着用につくられたこの機械は、かつては日本にもたくさんあったそうです。作業の効率化や大量生産などの背景のなかで、国内だけでなく外国でももうほとんどその姿は見られなくなりました。

自動でフライスからリブへ切り替えることができるのですが、その分とてもデリケートで気候によってもかなり左右されるそうで、動かしている間はつきっきりで微調整を行うとのこと。

生地を編み下げた後、目視でチェックしますが、どれだけ気をはっていても数か所ほつれができてしまうとのこと。人の手をたくさんかけて、リゼッタの下着はつくられています。

▲ジョゼットは長袖カーディガンですが、下着と同じ考え方でつくられているので肌触りはなめらか。 キャミソールの上に重ねて着るのにぴったり

下着は直接肌に触れる大切なもの。感じる心地よさは、きっと人の手間やぬくもり、よい物に仕上げようとしてくれる思いの分だけ感じられるものなのかもしれません。

■リネンの下着のお手入れ

手間をかけてつくられたものだからこそ、長く大切に着たいもの。特別なことはしなくても大丈夫ですが、2点だけ気をつけることで長くご愛用いただけます。

1.手洗いで軽く汗を落とす

リネンはコットンよりも繊維が長く汚れが落ちやすいので、汗程度なら軽い手洗いで落とすことができます。

2.陰干しする

リネンは通気性が良いので、乾くのが早いのも嬉しいところ。日なたに干すのは色あせするので避けましょう。

■毎日をより過ごしやすく

今季も、たくさんのリゼッタの下着が届きます。定番の形に、新色のイヴォワーが仲間入り。

リゼッタがはじまったときから大切にしている思いを、アイテムひとつひとつから感じとってください。

カテゴリ:リゼッタ, リゼッタのアトリエを訪ねて

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