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23.09.05
《予告》9月はJOURNEY月間!2つの受注会とつくり手の話
今月、革工房JOURNEYの2つの受注会を開催します。前期:9月8日(金)~9月20日(水)は「JOURNEY展」を開催。後半:9月22日(金)~10月2日
(月)は7年目の開催となる「革の手帳・ノート受注会 -わたしだけの革の手帳をつくる-」。
新作をひとあし先にご紹介しつつ、JOURNEYのものづくりへの思いを改めて聞いてみました。
■モノとの付き合いをより深く
暮らしの中でモノの消費の流れがますます早く、どんどんと簡単に・無機質になっている近ごろ。
そんな中で、JOURNEYは「モノとの付き合いをより深く」をコンセプトとして掲げて、サドルステッチ製法を中心に丈夫につくられたものを、壊れたら修理したり、古びたらリメイクしたりしながら、愛着を持ちながら長く大切に使い続けることを提案しています。
私たちも元々はリネンの輸入販売からはじまり20年目。
今も昔も変わらず、リネンのクロスや洋服たちを繕いながら受け継ぎながら使うこと、だんだんと柔らかく自分らしく経年変化することを愛すること……などを提案してきたこともあり、その姿勢に通じるものがあるなぁと6年前にお声がけしたのがきっかけで、お付き合いがはじまりました。
2017年から年に1回手帳・ノートの受注会を、そしてその間に何度か企画展のテーマに合わせて鞄などを少しずつご紹介してきましたが、JOURNEYのものづくりを個展のかたちで改めてご紹介したいと今回のJOURNEY月間を企画。
快く引き受けてくれたため、9月8日(金)よりスタートします!
■前期「JOURNEY展」では鞄や財布が集合
エンベロープ初登場の7型の鞄や財布に、昨年の「わたしの旅」企画で想像以上に好評だった私たちのリクエストによって生まれた「ボストンバッグ」の再販売など、計10型をご紹介します。
POINT01:2つの小さな財布が登場!
キャッシュレス決済が増えて、世の中のお財布たちがどんどんコンパクトになっています。そこで、今回はJOURNEYが提案する2つの小さな財布をご紹介します。
小さくても現金やカードの収納力も抜群の「ci財布」と、コンパクトであることを追求した「th財布」。同じ小さな財布と言えど、用途によって全く異なる2つができました。より身軽に、より愛着を持てる財布に出合えるかもしれません。
POINT02:3つの初登場のバッグたち
JOURNEYのつくる鞄は、ミニマルで実直。デザインは飽きのこないように、何より長く使えることを大切に丈夫につくられています。
今回は、JOURNEYのお店で取り扱っている3つのバッグをセレクト。様々なシーンでどんどん使って、育っていく革の質感の変化をお楽しみください。
POINTO03:昨年好評だった、旅のかばんが再登場
昨年秋の「旅」をテーマとした企画展に合わせて、エンベロープオリジナルでつくっていただいた2つの旅バッグ。旅先などでハプニングがあったり傷ついたりしたりしても、むしろそれがよい味わいになって経年変化していく……そんなかばんを理想につくられた2型です。
リュックは旅だけでなく、通勤にも。どれだけ入るかのレポート記事もあるので、こちらもご覧ください。
どれだけ入るかスタッフが試してみました。JOURNEYの鞄を持って旅へ、仕事へ
・後期「革の手帳・ノート受注会 -わたしだけの革の手帳をつくる-」
今年で7回目の手帳・ノート受注会。形、革、パーツ、中身、そしてお好みで刻印を選べば、JOURNEYがひとつひとつ、あなただけの手帳を完成させてくれます。
第1回に手帳をオーダーして、毎年中紙交換をしてくれる方もいるエンベロープでは9月の恒例イベントです。
今年は、デスクマットが新登場。手帳に予定を書くとき、誰かに手紙を書く時、在宅で仕事をするとき。お気に入りのデスクマットがあると、そこで過ごす時間が少し特別なものになるかもしれません。
既製サイズだけでなく、お好みのサイズにセミオーダーもできます。
■つくり手と使い手の距離感を近づけて
冒頭で少し触れたように、「モノとの付き合いをより深く」と掲げながらものづくりをしているJOURNEY草薙さん。そのように考えに至ったきっかけはあったのか聞いてみました。
「独立前からこのような考えは持っていて、活動しながら深化していったイメージです。突き詰めると、“生活者”としての自分と“つくり手”としての自分の思いを表現しているのかもしれません」
「使い続けたいけど直す方法が見つからなかったり、捨てることへの罪悪感があったり、大切にしたいのにし辛い“生活者”としての思い。そして、単純にせっかくつくったものなので長く使って欲しいという“つくり手”としての思い。
今もなお、ものづくりをしている理由の小さくない部分を占めています。」
そんな考えから経年変化の美しい革を用いて長く丈夫に使えるものづくりをするだけでなく、リペアやリメイクなどにも取り組んでいます。
「つくり手と使い手の距離を、物理的にも心情的にも縮めたいと考えています。
私もつくり手から直接買うことがありますが、量産品を買う体験とは全く違います。意識せずともものを大切にする気持ちが湧いてきます。また、使う人の顔が浮かべば、ものづくりも自然と楽しくなります。
この“距離感”をJOURNEYでもっとも大切にしたい、と考えています」
最後に、今回のイベントに向けてメッセージをいただきました。
「使い始めとしばらく使ってからの変化が大きい革を素材にしています。
二つを並べて見せると同じ種類の革だと思ってもらえないこともあるほど。使い続け、風合いがでて初めて完成と言えます。愛着を持って使い続けてもらえるよう、JOURNEYでも長く使えるようにメンテナンスや修理もいたします」
時間はかかりますが、鞄も手帳もオーダーを受けてからひと針ひと針、手縫いで仕立ててお届けします。そんなJOURNEYのものづくりは、私たち使い手が長く大切に使うことで初めて完成するのかもしれません。
■関連記事
JOURNEYのものづくりについて、こちらでも記事で詳しくご紹介しています。
「JOURNEY」草薙亮さんインタビュー
カテゴリ:エンベロープ