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23.03.3
LISETTE/革のお手入れー愛着の湧く自分だけのひとつにー
使い方やちょっとしたお手入れで経年変化も楽しみながら愛着の湧く自分だけのひとつに。革小物のお手入についてリゼッタスタッフが綴ります。※この記事は、リゼッタのホームページに掲載の記事を加筆・再編集したものです。
■基本のお手入れ、3STEP
リゼッタの革アイテムのほとんどは使い込むほどに味わいのでる植物タンニン鞣しの革で作られています。(詳しくはこちらをご覧ください)1番のお手入れはたくさん使うこと。使っていれば手の脂が付いて自然とお手入れになっているのです。
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それでも表面が乾燥しているな、キズが気になるな、と感じたらお手入れのタイミング。
用意するのもは防水スプレー、革専用のオイル、ブラシ、布2枚(オイルをなじませる用と乾拭き用)。
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革は水に濡れると色落ちやシミの原因になります。まずは革製品を購入後、使いはじめる前に防水スプレーを。
少し使用感が出てきて、革にかさつきが感じたらメンテナンスの時期。
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■STEP1
はじめにブラシを使って全体をやさしくブラッシングし、ほこりを取り除きます。
強くこすらず、やさしく。縫い目などの細かいところも丁寧に。
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■STEP2
全体的にブラッシングが出来たら、革専用のオイルでツヤを出します。
少量を布にとったら、少しずつ全体になじませます。
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オイルを付け過ぎるとシミになってしまうので、「少しずつ」がポイントです。はじめは目立たない場所から試してください。
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■STEP3
全体にオイルをなじませたら、直射日光があたらない場所に置いて、少し待ちます。1時間ほどたったら、全体を乾拭き。これでメンテナンス終了です。
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全体的にカサカサしていた表面が水分を含んだようにふっくらつやつやに。愛おしさもひとしおです。
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人間のお肌と一緒で、まず汚れを落として、それから油分や水分を入れるだけ。難しいことはなく、自分の肌のお手入れをするときを想像して気軽にお手入れしましょう。
■季節の変わり目には風を通して
季節の変わり目には虫干しを。風を通して湿りけやかび、虫を予防しましょう。
また、革は湿気に弱い為、通気性の悪い場所に保管してしまうとカビが生えてしまうこともあります。
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湿気を防ぐには、新聞など詰め物してみてください。
新聞紙も吸水性があって良いですが、インクがついてしまうこともあるので、不織布で包んで入れると安心です。
■革を育てていくたのしみ
経年変化は植物タンニン鞣しが施された本革に起きやすく、そして使うほどに革に含まれている油分が少しずつ表面に滲み出て、独特な“艶”が現れます。お財布は特に毎日手に触れるものだから、自然と早く色艶がでます。
《スタッフの私物 Before/After》
右側は1年程使用してきた「ポルトモネ・フラワー」。新品の方は革がまだ固め、明るい色味です。1年程使用したものは革が柔らかく、ツヤも出ました。比べてみると深みがある色に育っています。
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右側は3年程使用した「サンチュール・クイール2」。新品の方は明るいベージュ色で、しっかりした革の厚みもあります。3年程使用したものは革がなじみ、柔らかさが出ました。色も深みのある茶色に変色し、まるで違うもののよう。
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右側は2年程使用してきた「サック・クイール・カレ」。普段はいっぱい荷物をいれて、出張なんかも行ってます。黒なので色味の変化はあまりありませんが、触れてみると柔らかさが違います。3年程使用したものはしっとりとした革特有の柔らかさが出て肌になじみます。
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使い方やちょっとしたお手入れで経年変化も楽しみながら愛着の湧く自分だけのひとつに。
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《 ポルトモネに関するコラムはこちらから 》
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スタッフのポルトモネをレポートしたコラム。
リゼッタのお財布ものがたり(前編)
リゼッタのお財布ものがたり(後編)
リゼッタのお財布ものがたり(番外編)
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ディレクター平が綴ったポルトモネのはなし。
《リゼッタのアトリエを訪ねて》愛してやまない「がま口」のおはなし
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カテゴリ:リゼッタ
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