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19.12.06

《リゼッタのアトリエを訪ねて》愛する古きもの 平真実インタビュー

リゼッタのアトリエには、デザイナーの平が買い付けで訪れた国々のアンティークがたくさんあります。手から手へ受け継がれ、時代を超えて今ある古きものの数々。今回は平にアンティークをテーマにインタビューしました。
※この記事は、リゼッタのホームページに掲載の記事を加筆・再編集したものです。

■古いものが教えてくれる、大切にしていきたいこと

-アンティークに惹かれるようになったのはいつごろからですか。

平:古いものは昔から好きでした。学生の頃は、母の古着とか祖母の指輪をしたりしていました。

本格的にはまったのは初めてフランスに旅行したとき。蚤の市でホーローのキャニスターを手に入れたのが最初です。

-日常生活の中でインテリアや食器など、やはりアンティークの割合は多いですか。

平:眺めることよりも、日常的に手にとることが私の癒しでもあります。

私が選ぶものは、アンティークというよりブロカント。骨董としての価値が高いものではありませんが、自分が好きであればそれでいいんじゃないでしょうか。

-生活に取り入れる際に、新しいものとアンティークの共存の仕方やコツがあれば教えてください。

平:コツとよべるものかわかりませんが、新旧分け隔てなく、ずーっと永く使いつづけたいものかどうかだけです。時代も買った場所もまちまちですが、うまく共存しています。

無骨なグラスや重たいキャセロール、少し沿ってて割れかかったテーブル、江戸時代の漆盆も傍にあるだけで自然とと心がほどけるような感じでしょうか。そんな生活が煩わしくも楽しくもあります。

-買い付けで様々な国へ行き、アンティークも国々特有だと思います。心に残ったエピソードがあれば教えてください。

平:たとえば西洋アンティークのように、日本からみれば同じにくくられてしまいそうなヨーロッパのアンティークでも全く国によって違うということですね。知れば知るほど自分の好きがみえてくる感じです。

あと子供の頃から映画や絵本で見たもの、触れたものの意味や由来や時代背景などが点が線で結ばれていくように、自分のなかで納得したり謎が解けていったりすることも楽しみのひとつです。

-アンティークとの出合い、選ぶ、集める、飾る(身に着ける)、ワクワクする一番の瞬間はどんな時ですか?

平:アンティークは一期一会。出合ったときのときめきは、なんともいえず幸せな気持ちになります。

そこから想像力をふくらませて、どれだけの時をこえて私のもとに届いたのか想像したり、今まで引き継がれてきたことに感謝の気持ちも湧いてきます。

-リゼッタの服づくりにアンティークものからインスピレーションを受けたものはありますか?

平:たくさんあります。ボタンやフォルム、細かい細工。先人の手仕事や、創意工夫の知恵にたくさんのヒントをみつけます。

決して現代の私たちには真似できないもう二度とつくり出すことのできない、古いものにしかない価値を見出すことがあります。

手縫いのナイティに、小さな小さな穴を通して手付けした小さな貝の釦がついていて丁寧にイニシャルが入っていたり。

昔、リネンのシーツは幅を出すために真ん中ではいであって、もちろん手で。真ん中が薄くなるとそれをほどいて真ん中を端にして接ぎ直して使ってあったり、子供のナイティは丈つめ代わりに何本もタックをとってあったり、ナプキンに1枚1枚に丁寧に刺繍されていたり。

当時の使い手のくらしが思いおこされるような、昔のものを手に取るたびにいろいろな想いが頭をめぐります。

産業革命後、機械化が進んでいき、今ではいろいろなことが簡単に大量にできるようになって、モノの価値はさがり誰でも手に入るように…。そして人は不思議なことに手をかけてつくられていないものは大切にしないような気がします。新しいものを買ったほうが安いからです。 

つくることも大変、手にいれることも容易くはなくて直しながら大切に使って使って…。だからこそ丈夫につくられていて。小さなことですが私が古いものに惹かれるのはそんなところなのかもしれません。

■ 愛する古きもの - デザイナーがあつめた古いものたち -

ただいまリゼッタ二子玉川店と鎌倉店で、「愛する古きもの-デザイナーがあつめた古いものたち」を開催中。

デザイナーの平が様々な国で出合った、 アンティークのアクセサリーや小物の数々をご紹介しています。

日時:2019年11月22日(金)~
場所:リゼッタ二子玉川店、リゼッタ鎌倉店
*リゼッタオンライン:12月5日(木)~

詳細・最新情報はこちらをご覧ください。

カテゴリ:リゼッタ, リゼッタのアトリエを訪ねて

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