スタッフこぼれ話

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おいしいみそ汁を作りたい

10年ほど前に買った本『みその本 みその料理』に、今回のこぼれ話のタイトルにした一節があります。この本は、昭和40年代に故・辰巳浜子さんによって書かれたものを、娘である辰巳芳子さんが再構成したもの。辰巳芳子さんは、栄養学を専攻していた大学生の頃から憧れていた、ベテラン料理研究家です。

読み進めていくと、半分以上がみそ汁の話。果てしない種類のみそ汁の具の扱い方について、丁寧に書かれています。焼さばのみそ汁なんて、読んでいるだけでとてもおいしそう。

先日思い立って、本で紹介されているみその保存方法を試してみました。琺瑯容器を用意して、3種類のみそを詰めていきます。

▲私が詰めたのは、左・中央:酢屋茂の米みそ2種類(1つはエンベロープで取り扱うこちら)と、右:大久保醸造店の玄米糀味噌「万葉乃里」(来週20日発売予定)

区切りはこんぶ土居の真昆布。昆布の力でみその味も良くなるそうです。

こうすると、気候の移り変わりや食材に合わせて、その都度ちょうどよい合わせみそをつくることができるとのこと。料理の過程でのこういう細かい注意や気配りが、出来上がりの味を左右するだけでなく、料理を単なる作業からエンターテイメントに変えてくれるような気がします。

3ヵ月経つと、挟んだ昆布は良い塩梅のみそ漬けになること。それを食べるのが楽しみです。