スタッフこぼれ話

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あいまいな輪郭

先日、北千住にアトリエを構える陶芸家・瀬川辰馬さんのもとへ取材に伺いました。

取材は何度やっても緊張。なるべく取材する側/される側という関係を意識せず、 普段どおり会話を楽しむ気持ちで臨んでいます。

その分、いま何の話してたんだっけ?となることもしばしばなのですが…いろんな角度で話すからこそ、より深く本人を知ることができる気がしています。

▲瀬川さんには来春、二子玉川shedで個展をお願いしています

瀬川さんと会うのは3回目。感覚が近くいつもいろんな話で盛り上がります。今回の取材でも、器づくりのきっかけを聞いていたと思ったら文学の話、気付いたら人生観や死生観の話になっていました。

でも、そのすべてがきちんとひと続きになっていて、瀬川さん自身と器づくりに矛盾がないことがよくわかり、とても良い話を聞くことができたと思います。

▲瀬川さんの取材記事は、来春の個展前に公開します

人の輪郭はあいまいで、本人といろんな話をしてようやくぼんやり見えてくるものだと思います。

ひとつの側面で人を判断するのは簡単。でも「そうか/そうでないか」の二極で考えるのが当たり前の空間にいると、気づいたら自分も「どちらか」に割り振られているかもしれません。
きちんと対話ができ、ニュートラルに考えられる人々がいる世界を自分で選んでいくことが大事だと、心から思います。