スタッフこぼれ話

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父島旅行記(1)海編

少し前の話になりますが、旅に出てきました。

目的地は、6日間に1回しか出ていない船に24時間ゆられてやーっと到着する島、小笠原諸島の父島です。

父島は、2011年に世界自然遺産に登録された人口2,000人ほどの小さな島。一度も大陸と地続きになったことがないため、生き物や植物が独自の進化を遂げて、ここでしか見られない固有種が山ほど見られます。雑誌の特集で知ってから、ずっと行ってみたかった場所でした。

というわけで、今回はおもちゃみたいなフィルムカメラ片手に巡った、短い旅行記をお届けします。

(ちなみに、船に乗る前日〜前々日に乗船者全員PCR検査を受けることができて、さらに乗船人数も半分程度に絞っていました。島内でも検査終了証を見せないと入れない場所があるほど。感染対策と経済活動の両立に向けて独自の工夫しているのを感じたのも、今回旅先に選んだ理由のひとつです。)

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本州と父島をつなぐ「おがさわら丸」に乗る初日は、見事な快晴。

今回の航海は“運が悪いと24時間ずっと震度5-6の地震と同じ(くらい揺れる)”という噂を聞いていたのでハラハラしていましたが、海も穏やかで特に船酔いすることもなくあっという間に到着しました。

船を降りると、海のきれいなブルーが目の前に!沖縄ともハワイとも異なる小笠原の海の色は、ボニンブルーと言うそう。こういう自然を目の当たりにすると、旅に来たんだなぁ…と心がすこし踊ります。

港のすぐそばを散歩しているとちいさな教会があって、少し前までアメリカ領だった名残を感じました。

翌日は、今回の目的のひとつであるドルフィンスイムのツアーへ。自然の中で生きるイルカと並走して泳げるなんて、夢のようじゃないですか?体験できるのは、日本でも父島と御蔵島だけだそうです。

船に乗って沖合に進みながら、父島の周りを一周します。

数多くのツアー会社の船長さん同士が常に連絡を取り合っていて、イルカを見つけたらすぐみんなで共有をするそう。そういう協力体制のおかげで90%以上の確率で遭遇できるので、こういうツアーが実現するわけです。

イルカを発見した後も、イルカの群れに近づいてよい船の数、水中へのエントリー回数など、エコツーリズムの観点から父島独自の自主基準があるので、ゆっくり順番待ち。

ついに順番がまわってきて、ガイドさんの合図とともに海に飛び込みます。

飛び込むと、目の前に…

▲水中カメラ片手に必死に撮った1枚

初めて見る光景に、静かに感動しました。

実は大して泳げないので(プールで25m泳げない)、並走というより上から眺めながら必死にバタ足。なんとか付いて行きました。

船で移動→飛び込む→泳ぐ→と5回までチャレンジできるのですが、私は体力の問題で2回でリタイア。それでも、海外並みに遠いこの島に来た価値がこれだけであったなぁと大満足の日でした。

今回は、ここまで。続きの山編は次回お届けします。