2022.3.20
ボタンと歴史
最近、歴史を学ぶのがひそかな楽しみになっています。
きっかけは図書館で借りたこの本。すてきなボタンを眺めて楽しもうと気軽に借りたら、ボタンの変遷とその社会的背景まで書かれた充実した内容でした。
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革命や戦争、技術の発展などによって、ボタンも役割や形や素材が移り変わってきたんだそう。学生時代に美術史やデザイン史を学んだので、絵画やプロダクトもその時の社会の有り様とともに変化していくものだと知っていたはずだけど、この小さなパーツにも同じように影響があるのだと改めて気づかされました。
それからものの背景にある歴史を知るのが楽しくなってしまって、日本の工芸品の成り立ちが書かれている本を読んでみたり、歴史を学ぶPodcastを聞いたり、歴史ブームが到来。美術史デザイン史も学びなおしです。
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歴史には大きなうねりがあって、その流れに沿って文化も思想もものも形を変えていく。ものごとには理由がある。歴史を学ぶということは、その理由を紐解いていくことなんですね。とっても興味深いです。
背景がわかると、よりそのものに対して愛着も増すような気がします。今手元にあるお気に入りのものも、歴史を調べてみると新たな魅力を発見するかもしれません。
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