スタッフこぼれ話

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頭の中はレモン

3~4年前にレモンチェッロを手づくりしてから、とてもおいしかったので、夏に向けてつくるようになりました。

レモンをみかけては「今年もつくらないと」と思い返して、ようやく先日着手できたのですが、近所で有機レモン(愛媛産)を手に入れ、イギリスの安いジンを選び、さあ取り掛かるぞと意気込んだもののどこか作業的な感じで(まあ作業なんですが)なぜだか、ちゃんと美味しくならない気がしてきました。で、もう一度トライすることに。

▲材料はレモンとジンと氷砂糖のみ。漬けてから少したったのでそろそろ果実を取り出さないといけません

この第六感は何なのか。この1年のあいだに何があったのか、レモンチェッロへの欲深さなのか。手を抜いているだとか、丁寧さが欠けたのだとかいろいろ考えたのですが、自分がする料理にしてはそうでもない。

いちばん最初につくったときのレモンは愛媛に旅したときのもので、買って持ちかえったレモンをさてどうしようとレシピ本を開き、つくったのがレモンチェッロ。偶然が呼び寄せたレモンチェッロだったわけですが、夏に冷蔵庫でキンキンに冷えたレモンチェッロを飲むと、こんなにおいしいものがあるのかというくらい自分好みでした。

とりあえず、夏の楽しみを保証するために、インターネットでいろんなページを行き来しながら、愛媛の岩城島という瀬戸内の島のレモンを取り寄せてみました。

すると注文したときから、どんな感じのレモンが届くのか楽しみで仕方ない。1回目にはなかったワクワク感が。正直、味の違いはわかりませんが、「しまなみ海道」のそばにある島らしく、潮風のきもちよさを想像して決めました。

▲すきとおった色の皮のレモンが届きました。一緒に購入した甘夏は食べ切らずにマーマーレードにできたら

思うのは、素材選びや何かを手に入れるプロセスって大事だなということ、お買いもののたのしさ。そういえば、先日久しぶりに陶器を手にしたときも、静かなときめきと興奮がありました。次に選ぶのはレモンに合わせるジンです。