スタッフこぼれ話

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わたしの夏旅

この夏、3年ぶりに海外旅行に行ってきました。

行き先は韓国。2年ほど前に近所の美味しい韓国料理店に出合ってから、発酵と唐辛子が織りなす滋味深い料理に夢中になってしまい、せっかく近いし現地で食べてみたいなぁという気持ちが日に日に膨らんでいました。そんな時ビザが不要になったとニュースで聞いて、勢いで航空券を予約。久しぶりに海を渡りました。

まず着いて早速食べたのは、タッカンマリ(鶏の水炊き)。水炊きと聞くと日本にもあるようですが、韓国では嘘でしょ?という量のニンニクを入れます。おそらく1個分くらい入っているのではないでしょうか。

沁み渡るような力がみなぎるようなこのスープ、何とかして日本に持って帰れないかな?と友人と悩んでしまうくらい衝撃の美味しさでした。ここから、食の旅は始まります。

一番印象的だったのは、ある朝に地元の人が集う小さな食堂で食べたチョングッチャン。韓国料理の中でも少しマイナーなこの料理は、納豆に似た風味の韓国の豆味噌でつくったチゲ。かなり癖があるけど納豆を食べる日本人には馴染みのある味で、改めて似たような文化を持った国なんだなと実感させられました。

▲2つ並ぶチゲのうち左がスンドゥブ、右がチョングッチャン

その他にも観光客のいない市場の中にあるお粥店、地元の人で賑わうチョッパル(豚足)専門店、芸能人も通うというカンジャンケジャン(カニの醤油漬け)専門店、チキンが有名なビアバーなどたくさん周りましたが、それぞれ記憶に残る美味しさでした。

▲韓国といえばチメク(チキン+メクチュ ※韓国語でビールの意味)!

最近読んだ記事で「言葉やコンテンツはあくまで体験のデータベースを引き出す記号でしかない」という話があったのですが、この旅を通して「体験」の価値を再確認した気がします。

韓国のキムチチゲはどこもトマトが入っててミネストローネのようだったこと、鶏肉にも豚肉にもアミの塩辛を添えて食べること、ミッパッチャン(料理を注文するとテーブルにずらりと並ぶ惣菜)にこそ店の個性が出ること。現地でしか味わえない体験は、これからも韓国料理を楽しむうえでの自分の引き出しを増やしてくれました。

最後の写真は、宿の近くの市場で買った高麗人参、なつめ、松の実。いつかまた行くことを妄想しながら、自宅で参鶏湯をつくろうかと思います。