スタッフこぼれ話

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わたから糸へ

先日、綿花から糸になるまでのデモンストレーションを見てきました。

綿花といいますが、あのふわふわの部分は花の後にできた実が弾けて、種のまわりにくっついている綿毛なのだそう。なので、中には種が入っています。

▲あまり弾けなかったもの。これは糸づくりには使えません

糸にするには、まず綿繰り機で綿毛と種を切り離すところから。その後綿打ち弓やハンドカーダーで繊維を整え、タクリと呼ばれるスピンドルで紡ぎ、糸ができあがります。

この会に参加したきっかけは、子供からの「糸ってどうやってできるの?」という質問でした。それなら本物を見に行っちゃおう!と子供とともに参加したのですが、実は知りたい気持ちが強かったのは私の方。

▲綿繰り機でわたから種を取り出す体験もしました。右側の白いものが和綿、左の少し緑色をしているのが洋綿

綿の糸も布もその先の製品も、今やつくり方を知らなくても困らない世の中ですが、手でつくれるんだということを確認するとなんだかちょっと安心するんです。ここ数年味噌をつくったり、編み物をしたりしているのもそんな安心感を得たいがためなのかもしれません。

デモンストレーションのお土産にわたと種をもらってきました。この種から綿花を育てられるそうです。種をまくのは5月。うまくいくかはわかりませんが、綿を育て、わたを収穫して、糸にするところまでできたらいいなと思っています。