2024.2.04
本について
エンベロープの本屋さんの開店にともない、昔の暮しの手帖をたくさん読みました。
旅行の移動時間は本が読めるから好き、と言えるくらいには本を読む習慣がありますが、やはり最近はスマホを手になんとなく時間をやり過ごすということが多いように感じます。
暮しの手帖は内容の濃さや文章量がたっぷりなので、当時読んでいた方は次の号が出るまでじっくりと向き合い、好きなところは何度も読み返したりしながら時間を過ごしていたのではないかと想像しています。あらゆるものが新しくなっていく中で、ひとつひとつのことに対する衝撃や刺激が大きかったであろうことが伝わってきて、自分の知らない世界に思いを馳せてしまいました。
暮しの手帖をきっかけに、改めて自分の本棚を見返す時間をつくってみました。
学生時代は、時間のある時は本屋さんや古本屋を訪ねて、ぐるぐると周りながら飽きずに本をさがしていたことを思い出しました。
実家を出るときに持ってきて手元にある本と、そのまま置いてある本。たまに入れ替えてみたりして。
外から自分の心の中をのぞいているようで不思議な感覚になります。
整理しているはずが脱線して料理本をめくり、ずっとつくりたかったけれど未挑戦のレシピをただ眺めたり、たまにやる気になってつくってみたり。
様々な物事のスピードの速さについていけない、そんなときに大切な本をぺらぺらと1ページずつめくり、じっくりと味わうことの大切さを改めて感じました。