スタッフこぼれ話

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街を知る、東京建築祭

5月末のこと。東京の近現代の名建築を公開する「東京建築祭」に参加しました。この大規模な建築祭というものは関西では頻度高く行われているらしく、東京は初の開催。大阪を皮切りに京都や神戸で賑わい、東京にもやってきたんだそうです。

▲東京建築祭とは関係ないけど、レトロで可愛かった神田のホテル

主催になっているのは街づくり協議会などで、建築から人を知って街を知ることが目的。私がこのイベントを知ったのは開催の前々日で、ガイドツアーなど予約制のところは既に満員。ほとんど見られないかもしれないけど、散歩がてらとりあえず行ってみようと参加してきました。

まずは神田へ。2日間開催の1日目は大盛況だったらしく、並ぶことを考えて神田珈琲園で腹ごしらえ。

▲たまごが入ったカリカリのホットサンドが最高でした。珈琲はお代わり自由

お腹も満たされて向かったのは、安井設計建築事務所。演奏者と観客が一体になることを考えられたサントリーホールや大阪ガスビルを手がけたところの東京オフィス。過去の設計図や模型、改修した事務所を公開していました(悲しいことに設計事務所の撮影を失念…)。

次に向かったのは、岡田ビル。

1969年築の不適合建築物に大胆な減築が行われた、なかなか東京では見ることのできないような独創的なビル。床面積を減らし、コンクリートの骨格がむき出しに。1階にはThink coffeeというNYのカフェが入っていました。

▲ふだん公開されていない上階の階段や屋上に潜入。香港や台湾によくありそうなビルの面影にわくわくします

舞台を日本橋に移して、アメリカンボザール様式の三井本館へ行ってみるも長蛇の列で断念。

あまりに暑くて途中、涼みに日本橋三越に。天井は建築家の隈研吾が手がけた白く輝く森(ちょっと写真はよくないですが、実際はもっと素敵でした)。

次に向かったのは、壮麗なロマネスク様式の丸石ビルディング。

通常入ることができない1階のほんの小さなフロアだけが公開されていました。各部屋をまったく見ることができないので、もうちょっと見せてよ~って思いました。入居テナントの名前を見ながら、どこと関われたらこのビルの内装をみることができるだろうか、妄想も膨らみます。

その後も、伊藤忠太による傑作、築地本願寺(ここも長蛇の列で入れず……)。

日本最古の教会という、カトリック築地教会(改修済)。

ただ見て空間を感じてのくり返しなのですが、知らない東京の風景や道を知ったり、好きなエリアが増えていくと街にも愛着が生まれるものだなぁ、と感じた一日でした。