2025.4.20
パウル・クレーのセーター
ニット作家の廣瀬みどりさんが、画家パウル・クレーをイメージしてデザインした「Paul Klee Sweater(パウル・クレーのセーター)」という作品があるのをご存知でしょうか。
この色彩豊かなセーターを、世界中のニッターが各々好きな色で編んでいるのをSNSで見かけるたびに「素敵だな~わたしも編みたい!」とときめいています。(#paulkleesweater)
しかし人それぞれ自由な配色で編めるために、わたしが編むならどんな色にしようか?と悩ましく思っていたのです。
そうした中で、パウル・クレー展が近くで開催されると知り、「絵を実際に見て、セーターの配色を考えたい!」ちょっと斜めな目的を持って美術館へ行ってきました!

そこには壮絶な人生の歩みの中で画風がどんどん変化し、表現することを突き詰めていくクレーの絵がありました。その数140点ほど。


クレーが残した言葉のひとつに「この世で僕を捉まえることはできない。僕は死者たちのもとに、そしていまだ生まれていない者たちのもとに住んでいるのだから」という名言があるそう。
その真意はわかりかねますが、もしやクレーは、いつか自分の絵がセーターになるほど、クレーの色彩を楽しむ人々がいる未来を、わかっていたんじゃないだろうか。なんて、思ってみたり。
大満足の展示ですっかりクレーファンとなり、ミュージアムグッズをお買い上げ。わたしのパウル・クレーのセーターも道筋が見えてきたようです。こうして趣味と重ねた目線で絵画鑑賞するのも面白い体験ですね。
