バカンス中の街は人が少なく静かで、働いている人たちも
どこかゆったりした雰囲気です。

ENYOのアトリエがあるフランス北部の都市ルーアンは歴史地区で、
何世紀も前の建築が至るところにあります。

近年、これら歴史的建造物の再生への取り組みがあり、
より魅力的な観光地としての開発が進んでいます。

例えばこれまで内部は一般公開されていなかった教会を修復し、
地ビールを出すバーやレストランができました。

面白そうなお店ができてきた頃にCOVID-19が始まってしまい、
なかなか機会を持てずにいましたが、
そのうちの一つにようやく行くことができました。

ここAître Saint-Maclouは、すぐ近くにある
サンマクルー教会の中庭にあたります。

▲夏はこの庭でコンサート等のイベントもあります

14世紀、疫病 ペストより市民の7 割以上が
亡くなる痛ましい出来事がありました。

その死者を埋葬したのがこの建物で、伝統的なコロンバージュの柱には
ドクロやスコップの彫刻が施されています…ちょっと怖いでしょうか。

▲柱中にこのような彫刻が

この街に住んでみると歴史的な背景も含め愛着が湧いてきて、
様々な成り立ちの末に自分が今ここに立っていることが感慨深く思えます。

数年前までは美術学校のアトリエとして使われており、
身内がこちらの学生だったので当時は私もよく遊びに来ていました。

現在はルーアンのシェフミシュランがプロデュースしたレストランがあります。

▲内装もすごく素敵でした

美味しいものは「ン〜!このソースお母さん好きだろうな」と家族の顔が浮かびます。

▲本日の魚料理、スズキのポワレ ウイキョウのソース

なんだか独り占めしているのが勿体無い気がしてしまって。
安心して海外旅行をできる日々が戻ってきたら皆を案内したいと思います。

先月減少気味だった感染数は、またも増加傾向にあります。

フランスは8月から本格的に衛生パスポートが導入されますが、
こうしてレストランで食事をするにもワクチンの摂取証明か
PCR検査の陰性証明が必要になるようです。

頻繁に規制が変わるので情報チェックが毎回ややこしいです。

フラックスの収穫はよく乾燥した夏日の午前中に行われます。
定点観察をしている畑も収穫されレッティングの工程に入りました。

▲回収までに一度、ムラなく発酵させるためひっくり返します

畑からフラックスが回収される頃、短い夏はもう終わりです。

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/