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18.02.21
《特別コラム》advintageが語る「ヴィンテージ時計の魅力」1
3月3日(土)より、shedでトランクショーを開催するヴィンテージ腕時計店「advintage(アドヴィンテージ)」。先日のインタビューでもお届けしましたが、時計がつくられた時代背景など聞けば聞くほど面白い話ばかりでした。今回は店主の佐伯さんご自身に、その魅力について語ってもらいます。
先日のインタビュー記事はこちらから
■人がつくり、時間が仕上げをする
advintageの主な買付け地となるヨーロッパでは、服や道具、建物に至るまでエイジング(経年による風合い)を魅力的なものと捉える感性が昔からあります。長年使い込まれたものは、元がどんなに平凡な物でも特別な味わいがある。そんな感覚です。
アンティークウォッチまたはヴィンテージウォッチと呼ばれる、半世紀を優に越える長い時間を経た腕時計も、味わいに満ちた独特の造形美や正確に時を刻むメカニズムなど、その魅力は今なお色褪せることがありません。
人がつくり、時間が仕上げをする。それによって古い腕時計は特別な魅力を放ちます。
当店のセレクトする腕時計は、それほど有名でないブランドや現在は存在していないメーカーの手掛けたものが多くを占めています。しかしそれらは有名ブランドに引けを取らない十分なポテンシャルと個性を秘め、何より美しい腕時計です。
一本の希少性、唯一性だけでなく、そのデザインや雰囲気を現在形で味わいながら、今日はどんな洋服と合わせよう、という幸せな悩みを日々共有できる一本をご紹介できれば幸いです。
■一時代を築いたブランド「スミス」
今回のトランクショーでは、かつてイギリスに存在した知る人ぞ知る腕時計ブランド「スミス」を中心に、同時代の英国の宝飾品店が手掛けたジュエラーズウォッチと呼ばれるジャンルのヴィンテージウォッチをご紹介します。
スミスは英国で唯一と言って良い、腕時計ムーブメントの国内自社製造に成功したブランド。
その歴史は古く、1851年にサミュエル・スミス がロンドンで創業した宝飾品・時計販売店に始まります。スミスの腕時計は英国の登山隊によるエベレスト世界初登頂(1953年)で着用され、世界的にも高い信頼を獲得しました。
■宝飾品店のオリジナル時計「ジュエラーズウォッチ」
スミスに加えて今回のトランクショーの目玉となるのが、英国のジュエラーズウォッチ。
英国には当時から全国的に数多くの宝飾品店「ジュエラー」が存在し、特にリージェント・ストリートやボンド・ストリートといったロンドンの高級ショッピング街には、数多くの老舗ジュエラーが軒を連ねていました。
彼らは指輪や貴金属製品と並んで腕時計や懐中時計も販売しており、中には自社の店名を冠したオリジナルの時計をメーカーにOEMで製造してもらう小売店も多く存在していました。それらはジュエラーズウォッチと呼ばれ、上品で格調高いデザイン性を帯びているのが特徴です。
実はこれらはすべて、紳士用に作られた腕時計。しかし当時の紳士用腕時計は現行品よりも小振りなため、女性の方にも違和感なく着用ができます。
デザインもクラシカルで奥ゆかしく、ドレス・カジュアル問わず幅広い装いに寄り添います。
ぜひこの機会に、魅惑的なヴィンテージウォッチの世界に触れてみてください。
advintageで販売する腕時計は、すべてオーバーホールを行い動作保証を付帯してお渡ししています。
一本一本異なる性格を持つ各個体を丁寧にメンテナンスし、お引き渡しの際にも使用上の注意点や保証内容をわかりやすくお伝え致します。
またヴィンテージウォッチに関するあらゆるご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Author:advintage
advintage trunk show/「スミスと英国のヴィンテージウォッチ」
2018年3月3日(土)から3月5日(月)
shed(東急田園都市線・大井町線二子玉川駅より徒歩3分)
*エンベロープオンラインショップで2月23日(金)より一部先行販売します。