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22.07.23

《あの人のベッドリネン》ミニマルな寝室に調和する、クラシックスの白

リネンのある暮らしを楽しむ素敵なお家にうかがって、寝室づくりやインテリアのお話を聞かせてもらう「あの人のベッドリネン」。今回お邪魔したのはすっきりとした美しい余白が感じられる鈴木さん(@iro.coto)のおうち。シンプルなベッドルームに白のリネンが調和していました。

■木と緑の気配を感じる家

リビングに一歩入ると、深呼吸したくなる木のいい香り。カラマツのフローリングの柔らかさが靴下ごしでも伝わってきて、声に出さずにはいられない心地よさでした。

鈴木さんが都心を離れ緑豊かなこの場所で暮らし始めたのは、3年前のこと。信頼できる建築家との出会いがあって建てられた家は、まるで森に佇む別荘のよう。木と緑に守られているような清々しさです。

ボーエ・モーエンセンのシェーカーチェアやそれに合わせたナラ材のラウンドテーブル、花を生ける作家ものの器……。ひとつひとつの物選びからインテリアがお好きなご家族だと感じられるのですが「全然そんなことないんですよ」と意外なお返事。

「私たちはそんなにこだわりがなくて、だから建築家にお願いしたって感じなんです。打ち合わせも雑談で終わって、ほとんどこうしてくださいとは言ってないです。

まずはおまかせしようと、もしも気になるところがあればお伝えすればいいと思っていたのですが、最初にいただいたものがどんぴしゃで。こだわりがありすぎないのが、よかったのかもしれませんね」

▲ダイニングチェアは以前暮らしていた九州で「何か思い出に買いたいね」と迎えたもの。傍島浩美さんの無垢のラウンドテーブルと調和しています

■布の収納を見せてもらいました

すっきりと美しい余白のある鈴木家のインテリア。ものを持たないのではなく、丁寧に整理しながら迎え入れたものを大切に使われている印象です。

バスケットにまとめられたキッチンクロスもそのひとつ。「LIBECOのカマレが好きで、ずっと使っています。ベーシックで使いやすいですよね。色はいつもブラックを選んでいるんです」

色違いで揃えるのも楽しいですが、こんな風に黒で統一されているとスタイリッシュ。真似したくなってしまいました。

そしてキャビネットには、ソーイングの本とともに生地が収納されていました。並べ方の色合わせがきれいで、布好きには魅力的な眺めでした。

「子供が小さい頃はよく服を縫っていました。大きくなったので、最近はクッションカバーや巾着袋など直線縫いのものしかつくらなくなってしまいましたが……」と鈴木さん。キッチン隣のこちらのコーナーがソーイングスペースです。

■心を落ち着かせる、明るすぎない寝室

自然光が注ぎ明るく開放的なLDKから降りると、そこはご家族の寝室。2階とは対照的で穏やかな光に包まれていました。この日は梅雨の雨降り。庭の紫陽花やねずみもちの木に落ちる雨音に耳を澄ませたくなる、そんな静けさです。

「教会のようなほの暗い感じが好きだと話したのを、建築家の方が覚えていてくださったようで。少し暗いかもしれないけれど、私たちはこの感じが落ち着くんです」

南に配された窓には、リネンのカーテンがかかっていました。くすみのある白いリネンはほどよく透け感があって、室内にやわらかな光を導きます。

「リネンバードでリネンの生地を購入して、小さな場所なので自分で縫ったんです。カーテンレールがあまり好きではないので、真鍮のポールに通しました」

▲窓辺に仲良く並ぶ観葉植物。ご夫婦それぞれが結婚前から育てているものです
▲ベッドサイドのシェーカーボックスにはエッセンシャルオイルを含ませた珪藻土が。箱越しでもいい香りが漂います

モルタル床のグレーと白壁のコントラストが美しい、ミニマリスティックな鈴木さんの寝室。夫の実家から受け継いだ絵画や北欧のハンガーラック、井藤昌志さんの3本脚スツールなど、ご夫妻が大切にされているものがシンプルなベッドルームを彩っていました。

■買い揃えたくなる肌触りのよさ

私たちがご提案したベッドリネンから鈴木さんが選ばれたのは「クラシックス」。混じり気のない白で、LIBECOが長年つくりつづけているベーシックなシリーズです。

グレーのストライプ柄と迷って、寝室の雰囲気に合わせてクラシックスにしました。ストライプ柄も意外と合ったのかもしれませんが、こちらにしてよかったです。

これまではリトアニアリネンの寝具は使っていましたが、LIBECOのものははじめて。とても使い心地がいいですね。肌触りが違うなと感じました」

クラシックスはきめが細かいなめらかな肌触りをしています。

リネンは初めてで迷っている方には「まずはこちら」とおすすめしているシリーズで、これまで多くの人が使ってくださってます。鈴木さんも「全部クラシックスに買い揃えたくなるくらい気に入ってます」とおっしゃってくださいました。

「なぜなんでしょう、寒い日はひやっとしないのに、蒸し暑い日は涼しく感じますね」ともおっしゃっていた鈴木さん。

もともと就寝時にエアコンを使わずに過ごせるほど快適につくられた家なのですが、この夏はクラシックスがより心地よい眠りをもたらしてくれそう。使い心地ををうかがってそんな予感がしました。

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カテゴリ:あの人のベッドリネン, リネンバード

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