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23.04.11

《あの人のベッドリネン》アンティークの風合いを彷彿させる、クラシックスのベッドリネン

リネンのある暮らしを楽しむ素敵なお家にうかがって、寝室づくりやインテリアのお話を聞かせてもらう「あの人のベッドリネン」。今回お邪魔したのは布をこよなく愛するともみさん( @tomomi.eau)のお宅。昨年夏からこの春にかけてお使いいただいた、リネンの使い心地をうかがいました。

■川の色を映す、白のリネン

ウィークデーは仕事で忙しいともみさんにとって、休日はやすらぎのための時間。その朝はベッドメイキングからはじまります。

「金曜の夜、寝具を洗って浴室乾燥をかけておくんです。脱水を軽めにすると、重みでぴしっと乾くんですよ」

お使いのリネンはクラシックス。翌朝気持ちよく乾いたデュべカバーやシーツをセットすると、ホテルのような佇まいになり、その様子がとても好きなのだとか。

時にはbreakfast in bedを楽しんだり、自然と寝室で過ごす時間が長くなるのだそう。

お邪魔したのは、川の流れが見える高層階のお宅。川向こうのビルが光を反射し、一日中明るい寝室からもその気配を感じます。

「川の色って毎日違うんですよ。青っぽい光を受けた白のリネンがまたいいんです。

白はいろいろと使ってきましたが、クラシックスはとてもいい色ですね。すがすがしく心が洗われる感じがします」

寝室では、私たちも初めて目にするLIBECO製品を発見しました。それがワッフル地のスリーパー。

アラン・デュカスのオーベルジュに滞在した時にその着心地のよさに購入したナイトウエアは、20年経った今も張り感を失っていませんでした。

ともみさんいわく「世界一のパジャマ」に触れさせてもらうと、確かに。

リネン特有の付かず離れずのさらりとした感触で、これを纏ってリネンの寝具で眠ったらきっといい夢が見られるに違いない。そう思わずにはいられない肌触りでした。

▲ベッドスローはラトビアの手織り工房アルステラのリネン、枕元にはウズベキスタンのイカットクッションを添えて。ヘッドレストは室内にパープルを取り入れたくてオーダーメイドしたもの

■季節を問わず快適な肌触り

旅先の宿の寝具が上質なものだったとしても、それがリネンでなければ残念と思うほどリネン派。その中でもクラシックスはちょっとした感動だったそう。

「ほんとうにいいですよね。ベッドに足を入れるじゃないですか。『気持ちいい!』って思わずワイパーみたいに動かしてしまいます(笑)

フランスの蚤の市の100年、200年もののリネン、あの風合いを思い出します」

▲企業変革の仕事に携わるともみさん。貴重な家での時間を大切にされています 
▲枕より大き目だったピローケース。「あまりによいから、枕を合うサイズに買い替えました」

昨年夏からお使いいただき、春を迎えたタイミングでお邪魔した今回の取材。

冬のリネンは寒くないの?って気になりますよね。うかがったところ、もともと季節を問わない素材だとご存知だったこともあり、やはり快適に眠れたそう。

そして、そういえばとこんなこともおっしゃっていました。

「冬は寝る時に暖房を使わないんです。のどの粘膜が弱いので。

その代わり湯たんぽを使っていて、ぬくぬくしてよいのですが、リネンの寝具でなければ気持ち悪いかもしれませんね」

おっしゃる通り、実は冬も寝具がいかに寝汗を放出させるかが大切。このコントロールがうまくいかないと汗が身体を冷やし眠りの妨げになるので、リネン+湯たんぽはよい睡眠のための理にかなっているのです。

▲ベッドの側面をしっかり覆う掛け布団が冷気をシャットダウン。寒さで目覚めることはなかったそう

「とてもいいリネンですね。私好みの肌触りです」と何度もおっしゃっていたともみさん。

お母様ゆずりで肌触り重視の娘さんも、なかなかベッドから出たがらないくらい気に入ってくださっているそうです。

■暮らしの中で活躍するファブリック

寝室同様、リビングやパウダールームにもLIBECOのファブリックアイテムがあり、暮らしに溶け込んでいました。

カーテンは5年ほど前、以前のお住まい用にリネンバードのショップでオーダーされたもの。今のお宅の窓サイズに合わせて仕立て直し、エレガントなブレイクスタイルに。

リネンごしのうららかな春の風景は、より柔らかな世界に見えました。

▲外からの視線が気にならない上層階の窓辺
▲カーテンはやさしく光を透過させるレース地、ノールとフィヨルドの組み合わせ

キッチンやパウダールームでお使いのベルジャンタオルは、ピクニックシーンでもこんな風に使ってくださっています。

シチュエーションに合わせた布選びがお好きな、ともみさんらしい素敵なスタイリングです。

「布にこだわるって楽しいですよね。あくまで使うことを前提にしているので、このテーブルクロスもどこかに穴があいてしまっているのですが(笑)」

そんな風に使っていくうちに穴があいたりワインのしみが取れなくなってしまったクロスは、巾着袋などにリメイク。布の寿命を迎えるまで大切に使いつづけられています。

▲手づくりのピンクッションにもリネンが再利用されていました

インテリアに興味をもったのは中学生のころ。

雑誌「anan」のインテリア特集を夢中に読んでいたあのころ買った器は、今も現役。これまで蒐集した食器は傷つかないよう丁寧に収納されていて、愛情深く使われていることが伝わってきます。

生まれた国もさまざま、新しいものもあれば時を経たものもあるけれど、暮らしを彩る布やものはどれも物語があって、使われるものにしかない魅力が宿っていました。

ものは使われてこそ美しい、あらためてそう感じた今回の訪問でした。

この記事で紹介したアイテム

カテゴリ:エンベロープの寝具店, あの人のベッドリネン, TLB HOME

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