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20.03.25
《リゼッタのアトリエを訪ねて》今だからこそつくりたかった布地「トワル ド ジュイ」 vol.03
リゼッタが今だからこそつくりたかった布地「トワル ド ジュイ」のお話。マリーアントワネットも愛したという、トワル ド ジュイ。リゼッタのコレクションには、そのマリーをイメージしたアクセサリーも登場します。
※この記事は、リゼッタのホームページに掲載の記事を加筆・再編集したものです。
■トワル ド ジュイとアクセサリー
《ブローシュ・アルファべ》
貝がらを使ってつくったアルファベットのブローチはそれぞれ頭文字にストーリーがあります。貝は光沢のある部分が薄いうえに湾曲していて1枚で形をつくり出すことが難しく、光沢のある部分を樹脂と貼り合わせてつくっていくことに。
ひとつとして同じ形をしていない天然素材を合わせていくために薄い板をあて、その間に樹脂を流すという手間のかかる作業を必要とします。
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薄くても割れやすく、厚すぎても不格好。ちょうどよい厚さに揃えてから、透かしのある部分は糸鋸を使用し、手作業で外形を抜いていきます。
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《ブローシュ・クロンヌ》
2色の水牛の角を使用し、微妙なアール面(角を丸めること)のつけ方や、エッジの効かせ方、艶を出すところと削ったままの少し粉っぽい部分を残すところなど、何度も試作を繰り返し手彫りの趣を大切に仕上げました。
シンプルなモチーフだけに、細部にまで気を遣ったブローチです。
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《バーグ・リス・コルヌ》
リング部分はちょうどよい太さの角を丸々使い、一から手彫りで仕上げています。百合のモチーフ部分は板状の角を使い、仕上げは手彫りで。
まるでひとつの角からつくったように見えるようにするため、試行錯誤を繰り返して完成しました。
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《バーグ・オヴァル》
オーバル型の貝がのった指輪はリング部分にマリーアントワネットが暮らしていた時代、髪に飾るのが流行した羽を彫刻しました。
アルファベットの刻印文字は古いフランスの刺繍誌から選んだものです。
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《ポルトモネ・マリー》
《ポルトモネ・マリー・ロン》
王妃の威厳と母としての眼差し、晩年のマリーに思いを馳せ彫った留め金です。試作中、通常のアンティークゴールドとアンティークシルバーのメッキを施してみると繊細な顔の表情に黒が溜まり思い描いた仕上がりにならず・・・。
ゴールドは初めて24金メッキを使用し、シルバーは顔部分を手で磨いて、マリーの表情が柔らかく見えるように仕上げてもらいました。
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■マリーが愛した小さな村のテキスタイル
リゼッタではマリーアントワネットが愛したと伝わる「トワル・ド・ジュイ」をリネンにプリントしてつくった服やバッグ、 王冠モチーフのアクセサリーをつくりました。
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日時:2020年3月19日(木)~
場所:リゼッタ各店、エンベロープオンラインショップ
《リゼッタのアトリエを訪ねて》今だからこそつくりたかった布地「トワル ド ジュイ」 vol.01「古い布に出会って」
《リゼッタのアトリエを訪ねて》今だからこそつくりたかった布地「トワル ド ジュイ」 vol.02「マリーテキスタイルの染色工場を訪ねて」
カテゴリ:リゼッタ, リゼッタのアトリエを訪ねて
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