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20.07.31

《工場見学1》LIBECO/ベルギー

2003年から2009年頃にかけてリネンバードのウェブサイトに掲載していた「工場見学」を改めてお届けします。第1回目は私たちと関わりの深い、ベルギーのリネンブランドLIBECO(リベコ)の工場です。
※この記事は当時のまま掲載しているため、現在の状況とは異なる点があります。

■チムニーは繁栄の象徴

定期的に訪れる、ベルギーのLIBECO。この時の訪問では、がっかりするニュースが。 以前から心配されていた煙突の老朽化、一部のレンガが崩れ落ち、ついに取り壊しが決まりました。

そこで長年働く人にとっては、もっともっと寂しかったようで、毎日写真を撮り続けた社員もいたそうです。

フランダースで紡績、織物が盛んであったころ、煙突は繁栄の象徴でした。当時は環境問題も深刻だったようですが、今はフラックスから繊維をとる際に使われた川もすっかりきれいになっています。

単なるノスタルジーと言ってしまえばそれまでですが、遠くからあの煙突を見つけた時のホッとする気持ち、LIBECOの会社をよく映しているように思いました。

■工場の中へ

そして、いつも人が少なくホコリの少ない工場。日本で機場(ハタバ)と呼ばれる場所とは少し雰囲気が違います。

工場で目にしたのは、数種の色鮮やかな先染めの布。シンプルでナチュラルなものが多いリベコでは、これを見るのは貴重です。

ちょうど整経された縦糸を織機にかけるように通しているところでした。縦糸、横糸は専門用語ではそれぞれ経糸、緯糸、英語ではwarp,weftと呼ばれます。

縦糸を織機にかける前作業の整経作業(warping)は複雑で、それを専門的に請負う工場もあるほどです。

織機とは異なる整経用の機械が使われますが、生地幅分の本数の糸で準備するのは大変です。糸張りのテンションを調整するのが重要らしい。

後は一気に織り上げる。最新鋭の織機ほど、進むのが速い。LIBECOには旧式の織機はありません。西アジアに売られていくそうです。太い巻きとなって、次のフィニッシャー(加工所)に送られます。

■LIBECOの品質管理

織られた布がすぐに検品されることは、極めてまれです。生地の大半は織られた後に、なんらかの処理のために、外部の工場に送られます。

それが再び帰った段階で、最終のチェックが行われます。簡単な織りムラを手で繕ったり、修復が充分に出来ない箇所には付箋がたてられます。

生地はさまざまなクレームに対応できるよう、ロットごとにすべてサンプル保管されています。

同じ生地であっても、ロットの異なる糸を使った場合、別の時に染色されたものは、すべて別々のものとして管理されます。

カテゴリ:リネンバード, 工場見学

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