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22.9.14

《ベルギー出張旅行記》第3話:メゾン・エ・オブジェとパリの街

セールス担当まつもとによる、出張旅行記。第2話につづいて、ラスト第3話ではフランスパリでのメゾン・エ・オブジェの様子について。そしてカラフルな国フランスから日本に戻って感じたことをお話しします。

<第2話はこちらから>

■メゾン・エ・オブジェの中のLIBECO

今回の出張のメインとなる、メゾン・エ・オブジェ当日がやってきました。この5日間のために世界中から人々が集まります。

メゾン・エ・オブジェは、インテリアの「パリコレ」ともいわれる国際見本市。そういう素敵なものを今から見学できるということで、かなりテンションが上がります。

地下鉄道RER(エール・ウ・エール)のB線に乗って、会場直結の最寄り駅「パルク・デ・ゼクスポジション」に到着。

実はちょうどこの日に大規模ストライキがパリであり、電車の本数が通常の半分程度に。改札は全世界から集まったバイヤー達ですごい人混みでした。

▲一会場だけでも見ごたえたっぷりですが、部門ごとに放射状のように広がっています


まず、直行したのはLIBECOのブース。メゾン・エ・オブジェ会場は、今どこにいるんだろうと思うほどのとてつもない広さ。

▲壁沿いを歩いて迷わないように向かいました

ブースに到着して、LIBECOホームを統括しているキャリーンに挨拶。受注生産の特注品を担当しているパスカルにもここでやっと会えました。

「もし日本のお客さんが来たら、私が商談するので呼んでください」と、伝言。

LIBECOのブースはメインに新作、ベッドリネン、そしてベルジャンタオルがずらーっと壁に並んでいて迫力がありました。

リネンの素材感を活かしたシンプルな展示も目を引きます。

■メゾン・エ・オブジェは、ブランドの世界観を表現する場所

そもそもメゾン・エ・オブジェとはどんな場所?という方もいるかもしれません。

「メゾン・エ・オブジェ」はフランス語で「家とさまざまなもの」という意味で、世界中からバイヤーなどインテリア業界関係者が集まり、最新のモダンデザインやフレンチスタイルのアイテムが集まる見本市です。

日本でも国際見本市が開催されますが、その比じゃない会場の広さでブースのお金の掛け方が違う印象。ブランドによっては旗艦店がやってきたような感じでした。

▲突然現れた額縁だらけの壁。遠くから見ると絵画に見えますが、すべて刺繍によって描かれた作品

幻想的なお店もあって、色もカラフルだし、見れば見るほどいろんなアイテムがあります。迷路を抜けた先に思わぬ世界が広がっているような場所なのです。

▲アフガニスタンやイスタンブールなど中東のラグブランドも
▲至る所にスマホの充電が可能な休憩スポットがありました。給水スポットもかなり役立ちました

■国際見本市とともに色に溢れるパリの風景

メゾン・エ・オブジェと同じ時期に、パリ6区でも「パリ デコオフ」と呼ばれるインテリアテキスタイルブランドが集う展示会が行われていました。

数々のインテリアショップやショールームが一挙に新作を紹介し、街中にもユニークなオブジェが飾られています。

▲大きなソファに座って記念撮影できるスポットも

メゾン・エ・オブジェに5日間通いながら、パリ デコオフや百貨店で生地やカーテンがどんなふうに売られているのか偵察しました。

▲ヨーロッパのインテリアシーンにおいて、注目を集めるインテリアファブリック、壁紙ブランドの一つ「CASAMANCE」

色どり豊かなファブリックが自然と親しまれるパリ。どこもカラフルで見せ方に工夫があります。比べると、日本のインテリアショップはあっさりしているかもしれません。

日本では機能的なところがメインに出ていて、お部屋を自分らしく自分好みにするという個性を出していく提案をするお店自体が少ないように思いました(手前味噌ながら、私たちのリネンバードとかリゼッタはできているな、とも)。

▲ベルギー、フランスを中心にヨーロッパでコンセプトショップを展開するFLAMANT社。クラシックからモダンな雰囲気まで幅広いインテリアを提案していて、再訪したいお店の一つ

最初は展示方法や色使いに感動していたのですが、通っていると見慣れてしまったのが不思議。

フランスの百貨店を見ても、メゾン・エ・オブジェの方がインパクトがあり、物足りなさを感じたりもしました。それくらいメゾン・エ・オブジェはわくわくするような場所で刺激的だったのです。

訪れた場所では多くのものがエコだと謳われていて、環境問題への意識は素晴らしいし圧倒的でした。

ホテルにあるタオルや備品がプラスチックを再利用して作られていたり、SDGSの何番に該当しているだとか、企業でエコに取り組む姿勢がとても見られました。それに対して逆に、現地に住む方々のエコへの意識はどれぐらいなのかに興味が湧きました。

■好きに囲まれた暮らしを目指して。デザインは理屈じゃなくて、好きで楽しめばいい

最終日までメゾン・エ・オブジェを見学し、日本に帰って来てまず感じたのは、安心感と日本食への恋しさ(笑)

私のいう「安心感」には、もう一つ別の意味がありまして……。

シャルル・ド・ゴール空港で私、恥ずかしながら飛行機に乗り遅れかけたのです。時間に余裕をしっかり持って空港にいたはずなんですが、あまりにも人が多くてチェックインカウンターに行くまでにも時間がかかり、荷物検査も引っ掛かり、その時点で搭乗の飛行機が出発する5分前。遅れていたのは私ともうひとり、黒人の女性。

そこから搭乗ゲートの「5」の数字は遥か遠く。キャリーケース、資料、お土産を持った状態でダッシュ……人間って本当に焦ると走馬灯が見えるんですね。会社の人達とか妻の顔が次々と浮かんできて……。これまでの人生で一番焦ったかもしれません。

無事に機内に入ると、もちろん他の方は全員座っていて、座席上の共用収納棚は既にパンパン。視線を浴びながら荷物を入れました。

この話には続きがあり、成田に到着し、早く家に帰ろうと思ったので食事はとらずにすぐに電車に乗ったら、また隣にあのときの黒人の女性が。顔を見合わせて、「どこへ行くの?」と聞いたら「浅草へ観光しに来た」と。

成田についたらもう英語は使わないと思っていましたが日暮里まで雑談し、旅は幕を閉じました。

***

フランスで色彩感覚が豊かになって、東京の街の中で過ごすその後の1か月は、いかに日本が安全かということ。色使いについても日本人は保守的だということを感じました。

感覚的に日本人にはLIBECOが合うとも思いました。もちろん家の個性や好みに寄るけれど、LIBECOは色をとり入れながらも、いい意味でのほっこり感があり、何より素材で勝負しているところがあるので、そういうところは私たち日本人にとってすっと受け入れやすいのではないか、と。

LIBECOの現地スタッフに「今回のテーマは好き?デザインどう思う?」と聞くと、「デザインソーグー」と口を揃えて言うんです。バックヤードに行ったらみんなが普通に当たり前のように使っている様子。

具体的な話が聞きたくて、スタッフに「今回のデザイン、どこにこだわっているの?」と質問すると、「細かい部分まではわからないけど、いいよね」と、みんなが言っていたのが印象的でした。とても商品への愛を感じた瞬間でもありました。

そんなことを思い出したのは、カラフルな国に浸って、もう一度、改めて日本を感じているからかもしれません。

自分だけの空間、インテリアはもっと彩り豊かに好きを追求すると楽しいこと。理屈じゃなく感覚、自分のセンスで自由に選んでいい、そういった大切なことを改めて今回の出張で学びました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


<ベルギー出張旅行記 もくじ
◇ 第1話 LIBECO工場へ行く
◇ 第2話 シークレッツオブリネンのアトリエへ
◇ 第3話 メゾン・エ・オブジェとパリの街

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