エルマーズグリーン 今月のコーヒー 4月

エルマーズグリーンは5年前に大阪北浜にオープンしたカフェにはじまり、
堺の自家焙煎所「コーヒーアンドベイクス」、淀屋橋のコホロに併設したカフェ「コーヒーカウンター」と、
大阪を拠点にしたコーヒーのお店です。
http://www.elmersgreen.com/

エルマーズグリーン青野

エルマーズグリーンのロースター。一日何杯でも飲めるような、
果実味のある軽やかであっさりとしたコーヒーを焙煎。

  • 豆選び

    どこの農園・標高・品種・生産処理などが明確で、高品質な豆「スペシャルティコーヒー」を使用。

  • 焙煎

    必要以上に熱を加えず、その豆のもつ個性・風味を生かすフレッシュな焙煎。苦みはあまり出さず、その豆がもつフルーティな酸味を生かす。

  • 抽出

    誰でも簡単に抽出できるフレンチプレス式を推奨。

エルマーズグリーン原田

エルマーズグリーンのロースター。 昔ながらのしっかりと力強く深い味のコーヒーを焙煎。

  • 豆選び

    スペシャルティだけにこだわらず、深く焙煎した時に
    うまみや甘みが出る生豆を選ぶ。

  • 焙煎

    カラメルのような甘みと苦みを持つ味をベースにしながら、豆の産地の個性が楽しめる焙煎。素材にじっくり熱を加えて調理・風味付けをしていく。

  • 抽出

    ハンドドリップで深い焙煎の旨みを絞るように抽出。

今月のあっさりコーヒー「エチオピア イルガチェフェ」 今月のしっかりコーヒー「ブラジルビター・イエローブルボン」

レモンティのような爽やかさ

  • エンベロープ

    今回紹介してくれるのはどんなコーヒーなのでしょうか。
    まずはあっさり担当の青野さんからお願いします。

  • 青野

    はい、僕が紹介するのは「エチオピアイルガチェフェ」です。

  • エンベロープ

    イルガチェフェって何だか舌をかみそうな名前ですが、地名なんでしょうか。

  • 青野

    そうです。エチオピア南西部にイルガチェフェという地域があって、
    そこの小さな農園で育てられた豆です。

  • エンベロープ

    さくらんぼみたい。きれいな実ですね。

  • 青野

    この赤い果実を収穫した後に、水で洗ってコーヒー豆を取り出します。
    この方法をウォッシュドというのですが、雑味のないクリーンなコーヒーになるんですよ。

  • エンベロープ

    どんな味なんですか。

  • 青野

    レモンティみたいって言ったら分かりやすいかな。ほのかにジンジャーの香りもします。
    何も言わずに出されたら、コーヒーではなくお茶だと思う人もいるかもしれません。

  • エンベロープ

    繊細な感じですね。

  • 青野

    そうですね。僕がはじめて飲んだスペシャルティコーヒーがこれなんです。

  • エンベロープ

    スペシャルティコーヒー?

  • 青野

    スペシャルティコーヒーとは、おおまかに説明するとどこの農園でどんな風に育てられたか
    素性がはっきりした豆で、味の審査で基準をクリアしたものです。
    その審査では酸味が重視されているのですが、僕はそれまで酸味にあまりいいイメージがなかったんです。
    でもこのエチオピアイルガチェフェを飲んで、こんなコーヒーがあるんだと衝撃を受けました。
    そのフルーティな酸味を持った豆の個性が生きるよう、一番浅い焙煎でお届けします。

  • エンベロープ

    コーヒー好きだけでなく、コーヒーが苦手な方、以前の青野さんのように
    酸味にいいイメージがないという方も試してみると新しい発見があるかもしれませんね。

フレンチプレスで誰でもおいしく

  • エンベロープ

    ではエチオピアイルガチェフをおいしく飲む方法を教えてください。

  • 青野

    フレンチプレスで淹れるのがおすすめです。
    フレンチプレスは豆の量とお湯の量を守れば、誰でもおいしく淹れられるんですよ。

  • エンベロープ

    誰でもおいしく、それはいいですね!その豆とお湯の割合は?

  • 青野

    お湯1Lに対して豆60gです。なので1杯分淹れる場合は、
    付属のスプーン2杯分の豆を挽いてフレンチプレスの中に入れお湯250mlを注いでください。
    4分待つと、マグカップ1杯分のコーヒーができあがります。

まずは基本のブラジルコーヒー

  • エンベロープ

    次は原田さん、今月のしっかりコーヒーをお願いします。

  • 原田

    僕が紹介するのは、ブラジルビター・イエローブルボンです。

  • エンベロープ

    これは豆ですか?赤ではなく黄色なんですね。

  • 原田

    イエローブルボン種は完熟して赤くならずに、黄色になるんですよ。金柑みたいですよね。

    この豆も青野さんがおすすめしたコーヒーと同じスペシャルティです。
    スペシャルティは酸をもつ豆が多く、僕が行う深めの焙煎に合わない場合があるのですが、
    この豆は深焼きに耐えられるんですよ。

  • エンベロープ

    どんな味なんですか。

  • 原田

    うまみと甘みそして、いい苦みがあります。コーヒーには様々な産地がありますが、
    まずイメージするのがブラジルなのでは。
    今回は1回目なのでその中から個性が強くなく飲みやすいものを選びました。

  • エンベロープ

    ブラジルの味わい深いコーヒーですね。正統派って感じがします。

コツが必要、だから楽しい

  • エンベロープ

    おいしく淹れるコツはありますか。

  • 原田

    これはどのコーヒーにも言えることですが、新鮮な豆を挽きたてで淹れる、
    それだけでぐんとおいしくなりますよ。

  • エンベロープ

    挽きたてですか…。うちにはミルがないです。

  • 原田

    飲む時に挽くのが理想ですが、粉の状態でお送りすることもできますよ。
    ただおいしく飲むためになるべく早く飲むことをおすすめします。

  • エンベロープ

    どうやって保管しておけばいいですか。

  • 原田

    袋のジッパーをしっかり閉めて直射日光、高温多湿を避けてください。
    常温保存で1ヵ月大丈夫ですが、すぐに飲まない場合は冷凍庫に入れておくといいですよ。
    ただ粉の場合は常温保存で届いてから2週間以内に飲みきってください。

  • エンベロープ

    豆は冷凍庫に入れていいんですね。では、おすすめの道具を教えてください。

  • 原田

    おすすめはこちら、KONO名門ドリッパーです。
    KONO式は深い焙煎のうまみを絞るように抽出できるんですよ。

  • エンベロープ

    持ち手が木なのがいいですね。しまわずにキッチンに出しておきたくなる感じ。

  • 原田

    すぐに使えるところに置いておくと、気軽に使おうって思いますよね。
    ただしっかりとしたコーヒーは淹れるのに少しコツが必要なんです。

  • エンベロープ

    どんなコツでしょう?

  • 原田

    最初が肝心です。挽いた豆の上にお湯を点滴のようにぽたぽたと垂らしていってください。
    すると豆がむくむく膨らんでいきます。この蒸らす工程が大事。
    あとはじっくりと抽出したものを薄めていくようにお湯をさしていってください。こんな感じです。

  • エンベロープ

    こんな風に最初は焦らずゆっくりとですね。
    私はやかんを使っているのですが、途中で腕が疲れてしまって…。

  • 原田

    やかんは疲れると思います。片手で持っても疲れない細く注げるポットがあるといいですよ。
    僕はユキワというメーカーのものを使っています。

  • エンベロープ

    話を聞いていたらミルとポットも欲しくなりました。
    しっかりコーヒーは道具や淹れ方にこだわりたい人によさそうですね。

  • 原田

    抽出のコツさえつかめば、自分好みのカップをつくることができるようになって楽しいですよ。

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