エルマーズグリーン 今月のコーヒー 7月

エルマーズグリーンは5年前に大阪北浜にオープンしたカフェにはじまり、
堺の自家焙煎所「コーヒーアンドベイクス」、淀屋橋のコホロに併設したカフェ「コーヒーカウンター」と、
大阪を拠点にしたコーヒーのお店です。
http://www.elmersgreen.com/

エルマーズグリーン青野

エルマーズグリーンのロースター。一日何杯でも飲めるような、
果実味のある軽やかであっさりとしたコーヒーを焙煎。

  • 豆選び

    どこの農園・標高・品種・生産処理などが明確で、高品質な豆「スペシャルティコーヒー」を使用。

  • 焙煎

    必要以上に熱を加えず、その豆のもつ個性・風味を生かすフレッシュな焙煎。苦みはあまり出さず、その豆がもつフルーティな酸味を生かす。

  • 抽出

    誰でも簡単に抽出できるフレンチプレス式を推奨。

エルマーズグリーン原田

エルマーズグリーンのロースター。 昔ながらのしっかりと力強く深い味のコーヒーを焙煎。

  • 豆選び

    スペシャルティだけにこだわらず、深く焙煎した時に
    うまみや甘みが出る生豆を選ぶ。

  • 焙煎

    カラメルのような甘みと苦みを持つ味をベースにしながら、豆の産地の個性が楽しめる焙煎。素材にじっくり熱を加えて調理・風味付けをしていく。

  • 抽出

    ハンドドリップで深い焙煎の旨みを絞るように抽出。

今月のあっさりコーヒー「ボリビア ベルタ・ミランダ」 今月のしっかりコーヒー「ケニア カゴンゴ」

アイスコーヒーのおいしい淹れ方って?

  • エンベロープ

    暑くなりましたね。ホットではなく冷たい飲み物が欲しくなると、夏がきたなって思います。

  • 青野

    お店でもアイスを頼むお客様が増えてきていますよ。

  • エンベロープ

    雨降りの日も蒸し暑いですもんね。家でも飲みたくてつくってみるんですけど、どうもうまく淹れられなくて。今回はアイスコーヒーの美味しい淹れ方を教えてください。

  • 青野

    あっさりアイスコーヒーはとても簡単です。フレンチプレスを使うので、ホットの時と同じように豆の量とお湯の量さえ守れば成功しますよ。
    では1杯分をつくってみましょう。豆の量は20gです。挽き具合はこんな風に、中から中粗挽きにしてください。

    フレンチプレスに粉を淹れたら、熱いお湯130ccを注ぎます。
    アイスコーヒーは濃く淹れるので、お湯の量はホットを作る時の大体半分です。
    軽くかきまぜます。

    4分経ったら、浮いている粉の層を軽くすくって、つまみを押し下げます。
    氷をたっぷりと入れたグラスに注いでできあがりです。

  • エンベロープ

    豆20g、熱々のお湯130cc、4分待って氷入りグラスに注ぐ、ですね。では原田さん、お願いします。

  • 原田

    しっかりコーヒーも少ない量を濃く淹れます。KONO名門ドリッパーを使って淹れますね。豆の量は1人前で20g、濃くするために細かく挽いてください。これくらいです。

    フィルターに粉をセットし、80ccのお湯を注いでいきます。お湯の温度は90〜95℃くらい、沸騰したてのものを使ってください。

    点滴のようにポタポタとお湯を落としていきます。ホットをつくる時は途中まで点滴でしたが、アイスの場合は最後までずっとポタポタです。時間はホットと同じ3分かけて落としていきます。

    ゆっくりと注ぎます。そのうちサーバーにポタっと…

    少しずつたまってきました。

    80cc(写真の状態が80ccです)淹れたらできあがり、氷を入れたグラスに注ぎましょう。

  • エンベロープ

    3分かけてじっくりと淹れるのが大切ですね。ところでアイスコーヒーにはどんな豆を選ぶといいんですか。

  • 原田

    しっかりコーヒーの場合は、ただ深くて苦味があるものだと味気なくなってしまうので風味に特徴があるものを選ぶといいですよ。急冷に負けない甘さとか香りなどがあるものがおすすめです。焙煎をする時もアイス用は豆に風味が残るように早くあげているんですよ。

  • 青野

    あっさりコーヒーは風味に際立った特徴があるので、どれを選んでもいいと思います。アイスにすることで酸味もまろやかになるから、飲みやすくなると思います。風味を楽しむために、ミルクは入れずにガムシロップだけ足すのがおすすめです。

フルーツジュースみたいにゴクゴクと

  • エンベロープ

    今月の豆はアイスコーヒーをテーマに選んでもらいました。青野さん、お願いします。

  • 青野

    あっさりコーヒーはボリビア ベルタ・ミランダです。南米ボリビアはすばらしいスペシャルティコーヒーを生産するのですが、現在はよりお金になるコカの栽培が盛んになりコーヒー農家が減ってきてしまっているそうです。ベルタ・ミランダはそうした状況の中で頑張っている輸出業者から買い付けた豆です。現地で買い付けした方によると、買い付けのカッピングを行う輸出業者にたどりつくまでには、空港から険しい道を通って5時間からひどい時には12時間かかるそうですよ。

  • エンベロープ

    そんなに遠いところからやってきた豆なんですね。どんな風味なんでしょう。

  • 青野

    アプリコットやプラムそしてブラウンシュガーのような甘みもあって、なめらかな口あたりです。酸味はおだやかでバランスの良いまろやかなコーヒーです。
    焙煎はいつもより熱を加えたのでキャラメルが感じられると思います。アイスはもちろん、ホットでもおいしく飲めますよ。ガムシロップを入れたら、フルーツジュースみたいにゴクゴク飲めますよ。

ブラックでもカフェラテでも○

  • 原田

    しっかりコーヒーはケニアの豆ケニア カゴンゴです。ケニアはコーヒーの名産地として知られていますが、その中でもこの豆が生産されたキリニヤガ地区は高品質なコーヒーを産出する地域の一つなんです。

    豆の風味は独特で、熟したベリーのような赤ワインのような感じです。果実味豊かなのですが、酸味はそれほど感じません。

  • エンベロープ

    さっきしっかりアイスコーヒーには風味に特徴があるものがいいとのことでしたが、ぴったりですね。

  • 原田

    そうですね。焙煎もアイスコーヒー用にしました。ブラックでもいいし、カフェオレにしてもおいしいですよ。その場合はコーヒー80ccに対し、ミルク60〜70ccの割合で、アイスコーヒーの上に冷たいミルクを注いでください。

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