スタッフこぼれ話

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続・出張の朝のひそやかな楽しみ

11月初めに、ただいま開催中の「倉敷ノッティング 椅子敷き受注会」の取材で岡山県倉敷まで行ってきました。

取材での出張は2年ぶり。以前も書いたひそやかな楽しみを、今回も満喫してきました。

そう、私の小さな趣味が、出張先のご当地喫茶店でモーニングを食べること。500円くらいで簡単な朝食が食べられて、きっと毎日来ているであろう地元の人たちが代わるがわるやってくるようなお店が好みです。

今回も朝からぐるぐる街を歩いて、これだ!という店を見つけて早速入ってみました。ドアを開けると猫が迎えてくれるのもよい感じ。

モーニングは4枚切りの厚いトースト半分にバターとジャム、ゆで卵とコーヒーがついてきます。少しこぼれたジャムもご愛嬌。私にとって、そうそう、これこれ!という理想のかたちです。

同僚と取材の予定を確認しつつパンと卵を食べ終わったら、コーヒーを飲みながら店主さんとお客さんの会話に耳を澄ましてみます。

いつも夜勤明けでやってくるというたまに韓国語交じりで話す女性や、「庭でとれたから」と大きな金木犀の枝を差し入れにきた男性、「毎日の日課だからな」と猫の目の前で千円札を振って遊ぶ男性……などなど、次々と人が入れ替わって店主さんと親し気に話していました。このお店が街の人たちにとって毎日の暮らしの一部であることを感じます。

私も店主さんとゆるやかにお話をしつつ、何だかんだで1時間ほどの滞在。知らない場所へ行ったり、知らない人に会ったりして、こういった非日常を感じるひとときがここ1~2年足りてなかったなと気付きました。

またこうやって、色んな街のご当地喫茶店に頻繁にお邪魔できるような日々が戻るとよいな。そんなことを思いつつ、喫茶店を後にして取材先へ向かったのでした。(この後取材をした倉敷本染手織研究所・石上梨影子さんの記事はこちらから。こちらもぜひご覧ください。)