スタッフこぼれ話

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カラスミ製造記録

お酒好き、つまみ好きとして、ずっと挑戦したかったカラスミづくり。4年ほど前に一度チャレンジした時は、毎日毎日お世話をしなければいけないのに何度も忘れてしまい、途中で挫折してしまいました。

そうしてこの冬、スーパーに行ったら新鮮なボラの卵に出合ってしまい。ああ、大変なことに私はまた手を出すのか……と少し悩みましたが、再挑戦してみることにしました。私的な備忘録も兼ねて、製造過程をご紹介します。

1日目:出来上がりが生臭くならないように、まち針で血管を刺して血抜き。その後氷水に漬けて、1晩冷蔵庫で寝かせます。

▲記憶が曖昧なのですが、恐らく1晩寝かした後のボラの卵

2日目~7日目:塩漬け。塩をたっぷりまぶしたら、冷蔵庫で寝かします。毎日出てきた水分を捨てて、塩を足します。

▲臭いの残らない野田琺瑯はこんな時も便利

8日目~12日目:3時間ほど氷水につけて塩抜きしたら、酒漬け。カラスミがつかるくらいの酒に漬けて、5日間寝かします。

13日目~33日目:干します。朝に乾燥しないように紹興酒を塗って、平干しネットで干します。夜は取り込んで、冷蔵庫で保存。これを3週間ひたすら繰り返し続けます。

そうしてつくり始めてから1か月ちょっと経ち、完成!ちょっと表面が乾燥してしまい、あと3日くらい短くてもよかったかもしれませんが。毎日お世話をしてきた子なので、感動もひとしおです。

食べてみると、市販のものより少し水分が多めで、ねっとりと美味しいカラスミでした。今まで食べたものの中で、一番美味しかった気がするのは親心でしょうか。

▲贅沢にカラスミパスタにも

4年前のこぼれ話にも書きましたが、時間をかけてつくるものって何て美味しいんでしょうね。いくつつくっても手間は一緒なので、次は5腹くらいつくりたいところ。2023年ははじまったばかりですが、早速年末の楽しみができました。