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18.03.30
《SHOP STAFF LESSON》来シーズンも気持ちよく着るために。ニットのお手入れ
暮らしについておしゃれについて、ショップスタッフがレクチャーする連載「SHOP STAFF LESSON」。今回は、「MOORIT」のスタッフにニットアイテムのお手入れ方法を教えてもらいました。
■どんな洗剤で洗えばいいの?
春の訪れを感じたら、そろそろニットをしまうころ。来シーズンも気持ちよく着るためのお手入れ方法を、ムーリットスタッフのかしわくらに教えてもらいました。
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▲今回使った洗剤はナチュラルな香りのこちら。すすぎいらずでウールが 洗える「ユーカラン」。配合されているラノリン(羊毛脂)が天然の柔軟剤効果を発揮、静電気をおさえ、シワを防いでくれます
―まずは洗剤について。どんなものを選ぶといいのでしょうか。
「ウールが洗えるおしゃれ着洗い用の“中性洗剤”を使いましょう。中性洗剤よりも洗浄力の高い“弱アルカリ性”の洗剤は、ウールを傷める原因になるのでおすすめしません」(かしわくら)
■それでは洗いましょう
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▲ハリスヴィルデザインズのウール糸「ハイランド」で編んだカーディガンを洗いました。既製品のニットはあらかじめ洗濯表示の確認を
(1)ほころびをチェック
まずはほつれや穴あきがないかをチェック。糸端が出ていたら始末します。
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▲糸端を発見したら糸始末を。とじ針で裏側の編み目2~3目ほど通します
(2)ホコリをはらう
手で軽くはたくなどして、編地に入り込んだホコリを落としておきます。
(3)毛玉をカット
毛玉を発見したら、持ち上げてハサミでカットします。
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▲毛玉を発見!
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▲編地を傷つけないように切りましょう
(4)洗濯不可のボタンははずす
お洗濯できない素材のボタンははずします。
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▲ちょっと面倒ですがデリケートな素材はとりはずしてから洗濯を
(5)洗剤を入れる
洗面器に水を張り、ウール用洗剤を適量入れます。水の温度差が大きいと縮絨(フエルト化)の原因になるので、洗いからすすぎまで一定の温度の水(30度以下のぬるま湯または水)で。
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▲高温のお湯は縮みの原因になるので、ぬるま湯か水で
(6)洗い~すすぎ
ニットがしっかりつかるように、15分ほどつけ置き洗いします。今回はすすぎ不要の洗剤を使っていますが、すすぎをする場合は水を替えて数分つけてから優しく押して水気を切ります。これを数回繰り返します。
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▲ゴシゴシこすらないように優しく
(8)脱水をして干す
きっちりとたたんで、洗濯ネットに入れて軽く脱水をかけます。バスタオルにくるんで水分をとってもOKです。平らな場所でかたちを整えて干しましょう。ハンガーなどにかけて干すと、水分の重みで伸びてしまうこともあるので注意。
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▲ショールなどブロッキング仕上げが必要なものはこのときに。ブロッキング方法はこちらで紹介しています
■清潔な状態をキープ!3つのポイント
完全に乾いたら、「シワ・虫・湿気」に気を付けて収納しましょう。
1.シワがつかないように
シワをのばしてきれいにたたんで収納を。ぎゅうぎゅうに詰め込んだり、圧縮袋などでぺったんこにしてしまうと跡がついてしまうので×。
虫食い対策に防虫剤をセット。収納環境にあわせて、ホコリがつかないように不織布の袋やケースに入れましょう。
3.湿気を避ける
服の間に紙をはさんでたたむと湿気防止になります。
カテゴリ:ムーリット, Shop staff lesson
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