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20.09.11
《きがるにソーイング》洋服のようにお気に入りを身につける、てづくりのエプロン
リネンバードハバーダッシェリーのスタッフに教えてもらう《きがるにソーイング》。第3弾はエプロンのつくり方をご紹介します。毎日手にとるものだからこそ、手づくりのお気に入りを仲間に入れて。料理好きのあの人へのプレゼントにもおすすめです。
■毎日使うものだからこそ、愛着がもてるものを
「お家時間」が日常になりつつある今、自然とお家での料理やお菓子づくりの時間が増えた方も多いのではないでしょうか。出番が増えたからこそ「手づくり」という自由な選択肢があると嬉しいもの。
今回教えてもらったのは、腰についたループにキッチンタオルを挟むことができ、胸当ての有無も選べるデザインです。
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ちょっと手を洗ったとき、熱い鍋の取ってをつかむとき。調理中に欠かせないキッチンタオルを身につけることで作業効率も上がります。
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肩紐は片側がループになり、もう片側の紐をそこに通して結ぶデザイン。ラフなアクセントにもなり、胸当てを好みの位置で留めることができます。
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厚手の生地でつくれば、庭仕事にも活躍しますよ。
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お気に入りの生地で自分だけのエプロンをつくってみてはいかがでしょうか。
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■≪生地選び≫胸当て付には厚すぎない生地を。サロンエプロンは柄物もおすすめ
胸当てつきエプロン
ネイビーのコットンリネン生地「オーリーズポイント」を選びました。薄すぎず厚すぎず、エプロンにベストな生地です。
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横糸と縦糸の色が違うので、ところどころ白いネップが見える、単色だけど表情のある生地。紐はテープにするとさらに簡単にできるうえにアクセントにもなります。今回は100%リネンでできたリボンテープ「ハンジ」のレッドを合わせることにしました。
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サロンエプロン
厚手のストライプ生地「ハミルトン」を使いました。面積の少ないサロンエプロンだからこそ柄物も取り入れやすいです。厚手なので、庭仕事用エプロンやインテリアファブリックとしてもおすすめ。
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しっかりとした生地なので、胸当てつきのエプロンをつくる場合は、3つ折りの部分をロック仕上げで2つ折りにしてください。また、共布で紐をつくることが難しいので、テープをお使いください。
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■《パターンと用尺》紐の仕様によって変わります
紐を共布でつくるか、テープにするかで用尺、パターンが変わります。紐をテープにすると工程がぐっと減るので、手軽でおすすめです。
紐を共布でつくった場合(胸当て付き&なしいずれの場合も):135cm以上幅100cm
紐をテープにした場合
胸当てつき:生地→135cm以上幅80cm テープ→260cm(腰紐84cm×2本/本体につけるループ11cm/胸当て用肩紐69cm/胸当て用ループ9cm)
胸当てなし:生地→135cm以上幅80cm テープ→180cm(腰紐84cm×2本/本体につけるループ11cm)
パターン
今回もすべて直線のパターン。直接布に書いて裁断します。紐とループをテープにする場合は裁断不要です。
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■《つくり方》
必要な材料を揃え、さっそく始めましょう。工程は胸当てつきのデザインで実践します。今回は、紐は全てテープ、胸当てのループは共布にしました。
《必要なもの》:ミシン、布、テープ(※紐をテープにする場合)、はさみ、定規、チャコ、縫い糸、まち針
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生地の地直しをしてパターン通りに裁断します。長方形や正方形の場合は、糸を引き抜いてその部分を裁断すれば布目通りに裁断でき、パターン全てを写す必要がないので楽です。
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パーツ:①本体1枚②ポケット1枚③腰紐2本④ループ用紐1本⑤胸当て1枚⑥胸当て用肩紐1本⑦胸当て用ループ紐1本(※⑤〜⑦は胸当て付きの場合のみ)
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1.紐、ポケットをつくる
紐を共布でつくる場合は、5cm幅に裁断した紐を、縦の縫代のうち1cmの方を先に折り、四つ折りにしてステッチをします。(紐をテープにする場合、この工程は不要です)
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ポケットは上端3cmの縫代を3つ折りにしてステッチし、その他3辺の1cmの縫代をアイロンで折ります。
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2.《胸当てつきのみ》胸当てと、胸当て用の紐、ループをつくる
紐:紐を共布で作る場合は、パターンの通り裁断し、つくり方1と同じやり方で仕上げます(テープ使用の場合は不要)。
ループ:肩紐を留めるループは、4つ折りにしてステッチをします。こちらもテープ使用の場合は不要です。
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胸当て:左右の縫代を1.5cm幅で3つ折りにしてステッチをします。
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上端に、上記でつくった紐とループを挟み込み、一緒に三つ折りしてステッチします。
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右端にひも、左端にループを挟み込みます。今回は紐はテープ、ループは共布にしています。
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一緒にステッチをしたあと、挟み込んだ紐やループが動かない様に上端に留めミシンをかけます。
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3.本体をつくり、胸当てと縫い合わせる
本体の上端と裾を1.5cm幅の3つ折りにしてステッチをします。
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このとき、胸当てつきデザインの場合は「つくり方2」でつくった胸当てを挟んで、一緒にステッチします。
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胸当てを安定させるため、胸当てと本体の縫代をステッチで留めます。
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次に両脇に「つくり方1」でつくった紐をはさみ(今回はテープにしました)、脇の縫代と一緒に3つ折りにしてステッチをします。
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ステッチしたあとは、紐が動かないように表から端にステッチを入れます。
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4.本体にポケット、ループをつける
「つくり方1」でつくったポケットをパターンで印した位置にステッチします。ループは両端1.5cmを折り、定位置に端ステッチします。
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完成です!
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■キッチンクロスも一緒に
さらに、今回はループに挟んで使うキッチンタオルもつくりました。リネンバードハバーダッシェリーで販売している、幅の狭いトーション生地はキッチンタオルにぴったり。
トーションファブリックカントリーのきれいなグリーンの「エストラゴン」、ワインのように深いレッドの「メドック」の2種類を選びました。
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耳は処理が不要なので、 カット部分の2辺を縫うだけで簡単にキッチンクロスの出来上がり。 幅が53cmなので、両端の縫い代各1.5cmを足した56cmあれば、正方形のクロスができます。
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くったりとしたリネンの質感が手に心地よく、フランスらしいシックな色合いがキッチンになじみます。キッチンタオルも手づくりすれば、キッチンのコーディネートも自由に楽しめますよ。
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■日々のものだから、洋服のように楽しんで
同じ形でも、選んだ生地や胸当てのありなし、テープや生地選びで全く違う印象になるのが楽しいこのエプロン。 同じ格好に2パターンのエプロンを着けてみると、イメージはがらりと変わります。
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さらにキッチンクロスとのコーディネートも考えれば生地選びから自分の好みのコーディネートをつくることができます。
季節や気分に合わせて、つくる料理やシーンに合わせて。お洋服のようにキッチンでの装いを楽しんでくださいね。
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カテゴリ:リネンバードハバーダッシェリー, きがるにソーイング
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